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オヤブジラミ

セリ科 ヤブジラミ属                2年草
学名 : Torilis scabra
(雄藪虱) 別名/−−
花 期  5〜7月
分 布 日本全土
生育地 野原・道ばた
参考図書 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」P212


2007.5.26 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
果実には先端がカギ状になった毛が密生しており、これで動物に付着して種子散布する。近縁のヤブジラミは、果柄が短く果実同士が密着して見える。
また、この個体ではあまり明確でないが、毛が紫色を帯びるのもオヤブジラミの特徴。
2007.5.26 岡山県「宇甘渓」 2009.5.9 岡山県吉備中央町
葉は2〜3回羽状複葉で、小葉は細かく切れ込む。ヤブニンジンOsmorhiza aristataとよく似ているが,本種の方がより細かく裂け,裂片の幅が狭い。 複散形花序を枝先に出す。ひとつの集散花序に花の数は少なく、普通2〜4個。
花弁は5個あり先端がくぼむ。縁が紫色を帯びるのが特徴。(ヤブジラミは真っ白)
2004.5.10 岡山県吉備中央町
集散花序(しゅうさんかじょ)。柄の長さは不揃い。
2007.5.26 岡山県「宇甘渓」
茎や葉は紫色を帯びることが多いが、この個体群は紫色が薄いようだ。


● 備 考 ●
  1. ヤブジラミ Torilis japonica と近縁。花弁の縁が紫色を帯びることや、果柄が長く、果実が離れていること、ひとつひとつがやや細長いこと、全体に紫色を帯びることなどで区別できる。
     
  2. 果実には鉤状に曲がった刺毛が密生し,動物に付着して散布される。小さな果実を「シラミ」に見立てた名であると思われる。また,ヤブジラミよりも果実がひとまわり大きいことから「オ(=雄)」が付いているのだろう。 
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

 


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