キク科オニタビラコ属ヤクシソウ,学名:Youngia denticulata,かのんの樹木図鑑
キク科 オニタビラコ属 2年草 |
学名 : Youngia denticulata
(薬師草) 別名/−− |
花 期 |
8〜11月 |
分 布 |
北海道・本州・四国・九州 |
生育地 |
日当たりのよい山野 |
参考図書
1) 佐竹義輔ほか編,「フィールド版日本の野生植物草本」,平凡社,1985年 |
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2005.10.23 岡山県「自然保護センター」 |
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H15.10.4 岡山県「自然保護センター」 |
頭花(とうか)は直径約1.5p,12〜13個の舌状花(ぜつじょうか)からなる。花期には上を向いて咲き,終わるとうつむく。 |
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H15.10.19 岡山県「自然保護センター」 |
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ヤクシソウの舌状花(ぜつじょうか)。
ヤクシソウは,タンポポ亜科に属し,すべて舌状花からなる。舌状花に5歯があることも大きな特徴。
先端に黒く飛び出しているのが,雌しべ。その基部を取りまくようにあるのが,集葯雄しべと言われるもので,葯(やく)が合着(がっちゃく)している。さらに下部にある毛は冠毛(かんもう)と呼ばれ,萼(がく)の変化したものである。これは後にわた毛になる。 |
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2005.10.21 岡山県吉備中央町「大平山」 |
葉の基部がおおきく後ろに張り出して,茎を抱くようになっているのが特徴。縁には尖った鋸歯が並ぶ。 |
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茎葉の基部 |
茎葉の縁 |
頭花 |
ヤクシソウ |
茎を抱く |
鋭い鋸歯あり |
12〜13の小花 |
ナガバヤクシソウ |
茎を抱かない |
※ 全縁 |
5小花 |
※佐竹義輔ほか編,「フィールド版日本の野生植物草本」,平凡社,1985年には「全縁」とあるが,私の観察した個体ではごく浅い鋸歯は普通に見られた。 |
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葉の基部が茎を抱いて後方に張り出す様が,薬師如来の光背に似ているとする説や,薬用にされたことによるとする説などがあるが定かではない。 |
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