ケシ科 キケマン属 多年草 | |
学名 : Corydalis lineariloba ( 山延胡索 ) 別名/ ヤブエンゴサク |
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花 期 | 4〜5月 |
分 布 | 本州・四国・九州 |
生育地 | 林の中・森の縁など |
参考図書 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花」P296 |
2005.4.9 岡山県吉備中央町 | |
ユニークな花のつくり…。 図鑑の記述と照らし合わせながら観察してみると,まず外側に上下から2枚の花弁が合わさっているのが分かる。そして,上の花弁が大きく後ろに距(きょ)になって伸びている。 中にはさらに2枚の花弁が左右から合わさり,先端が癒着して雄しべと雌しべを包み込む。 なにやら小さな甲虫が集まっており,距の中にも影が見える。 |
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2006.4.15 岡山県加賀郡吉備中央町 | |
2006.4.15 岡山県加賀郡吉備中央町 | 2008.3.29 岡山県美咲町 |
この個体の花は色が淡い。 | |
2006.4.15 岡山県加賀郡吉備中央町 | |
葉は2〜3回3出複葉。小葉(しょうよう)は,円形のものから披針形のものまで多様だということだ。上の個体はかなり円形に近い。 |
キケマン属で,紫色の花をつけるものには,ヤマエンゴサクの他にも,ムラサキケマン,ジロボウエンゴサク,キンキエンゴサクなどがあるようだ。 花の少し下にある苞に特徴があり,ジロボウエンゴサクでは切れ込みがないが,ヤマエンゴサクには切れ込みがある。 ヤマエンゴサクとキンキエンゴサクは,いずれも葉の形は円形に近く,とてもよく似ており,花期での区別は困難と言われている。岡山県野生生物目録2003年度版によると,キンキエンゴサクは準危急種に指定され,岡山県内では北部の中国山地にのみ自生する。種子に突起があるのがヤマエンゴサクということだが,この写真からは判断できない。 |
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