ゴマノハグサ科クワガタソウ属オオイヌノフグリ,学名:Veronica persica,かのんの樹木図鑑
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オオイヌノフグリ

ゴマノハグサ科 クワガタソウ属          2年草
学名 : Veronica persica
(大犬の陰嚢) 別名/−−
花 期  3〜5月
分 布 ユーラシア・アフリカ原産(全国に分布)
生育地 野原,道ばた
参考図書 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」P146


H17.3.13  岡山県「半田山植物園」
群生したオオイヌノフグリ。周辺部にうつっている紫色の花はシソ科のホトケノザ。
H15.4.30  岡山県吉備高原 H17.2.27  岡山県吉備高原
 花は4弁に見えるが,基部で合着(がっちゃく)している。触れただけで簡単に花弁が取れてしまうのもそのためである。
 また,花弁の縁から中心にむけてある濃青色のラインは,昆虫を蜜のところへ誘導するはたらきがあると言われている。(蜜標
(みつひょう)
 花は,日が当たっている間だけ開花する。
 2月下旬,もう春の訪れがちらちらと感じられる。子どもと一緒に春を探しに出かけた。まだ時折雪も降るこの時期,すでにオオイヌノフグリは満開。いつの間にこんなに咲いたのだろうかと驚く。
 葉はまだ冬の寒さのためか赤味を帯びていた。
2006.3.25  岡山県「安富牧場」 2008.3.15 岡山市「半田山植物園」
雄しべが2個,クワガタソウ属の名にふさわしく湾曲して立ち上がっている。紺色の葯(やく)がやぶれ,花粉を出しているのが分かる。雄しべは花冠と合着(がっちゃく)しており,花冠を引っ張ると一緒に脱落する。
中央には雌しべが1本立ち上がっている。
脱落した花弁と雄しべ(右),そして,残った萼片(がくへん)と雌しべ(左)。
見どころ
日本在来,もしくは史前帰化とされるイヌノフグリ(Veronica didyma var. lilacina)を追いやりつつ分布を拡大している。
→オオイヌノフグリ,タチイヌノフグリ,イヌノフグリの比較写真
名の由来
イヌノフグリよりも,全体が大きいことによる。イヌノフグリは刮ハ(さくか)の形が犬の陰嚢に似ていることにより牧野富太郎が命名した。
岡山県情報
岡山県全域で見られる。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

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