小学生のための…

葉のかんさつ@ 葉のつきかた

木の葉をかんさつするときに,「葉のつきかた」に気をつけてみましょう。

「葉のつきかた」には,大きく分けて「互生(ごせい)」,「対生(たいせい)」,「輪生(りんせい)」,「コクサギ型(がた)」があります。
 
くきのふし1まいの葉がたがいちがいにつくこと。
アカシデ(カバノキ科)

葉が左右たがいちがいに出ている。
もっともふつうに見られる葉のつきかた。

・ブナ科
・カバノキ科
・クスノキ科…
マテバシイ(ブナ科)

枝先では,ふしとふしの間がつまって,たくさんの葉がいっぺんに出ているように見えることがある。

このように葉が束になったようすを,「束生状(そくせいじょう)」という。
くきのふし2まいの葉が向かい合ってつくこと
キンシバイ(オトギリソウ科)

同じ面に,2列にならんでいるものを,2列対生(2れつたいせい)という。
ヒペリカム・ヒデコート(オトギリソウ科)

対生(たいせい)の葉が90度ずつねじれて,上から見ると十字形に見えるものを,十字対生(じゅうじたいせい)という。
左右に2まいずつの葉がつくこと。
コクサギ(ミカン科)

もとは,十字対生(じゅうじたいせい)だったとも言われている。
とても,めずらしい葉のつきかた。

コクサギ(ミカン科)
ネコノチチ(クロウメモドキ科)
くきのふし3まい以上の葉がつくこと。
クサレダマ(サクラソウ科)
コバノミツバツツジ(ツツジ科)

偽輪生(ぎりんせい)

もともとは,対生(たいせい)や互生(ごせい)なのだが,葉のかんかくがつまって,輪生(りんせい)のように見える。
◆複葉(ふくよう)に注意!!
上の写真は,イタチハギというマメ科の樹木です。さて,イタチハギの「葉」のつきかたは,対生(たいせい)でしょうか?互生(ごせい)でしょうか?
こたえは,互生(ごせい)です。イタチハギの葉は,複葉(ふくよう)とよばれ,上の写真に写っているすべてで,1枚の葉といえます。上の葉が,たがいちがいにつくので互生(ごせい)なのです。
(ただし,小葉(しょうよう)のつきかたについて言えば,ほぼ対生(たいせい)になっています。)

くわしくは,「単葉と複葉」のページで…。
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです。

 


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