ユズリハ科ユズリハ属ユズリハ,学名:Daphniphyllum macropodum,かのんの樹木図鑑
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 【ユズリハ科 ユズリハ属】  Daphniphyllum macropodum
  ユズリハ 
【 譲葉 】   別名 /−− 
●常緑小高木
●高さ:4〜10m
●花期:5〜6月
●果期:10〜11月
●分布:本州(福島県以南),四国,九州,沖縄
参考文献 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社) P222
葉身20p,葉柄4.5p,幅5.5p (05/01/08)
表面には光沢があり深い緑色,裏面は灰白色だが個体差も大きく,緑白色のものもあるようだ。両面とも無毛。縁は全縁で少し波打つ。葉柄は赤みを帯びることが多い。
同属のヒメユズリハよりも大きく,網状脈(もうじょうみゃく)があまり目立たないのが特ちょう。
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」 H16.11.27 岡山県 吉備高原 −公園樹−
ユズリハは,左のように葉が垂れ下がることが多い。 表面から見ても,側脈(そくみゃく)が非常に目立つのは,ヒメユズリハとの違い。
H15.12.14 岡山市半田山植物園
果序は垂れ下がり,多数の核果(かくか)をつける。ヒメユズリハは,垂れ下がらず,上向きに伸びる。
H15.2.15 岡山市「半田山植物園」 H16.11.27 岡山県 吉備高原 −公園樹−
 裏面の様子。左のように灰白色を帯びるものが多いと図鑑にあるが,右のような色のものも見かける。
 いずれにしても,ユズリハはヒメユズリハにくらべて,側脈(そくみゃく)が明瞭で,網状脈(もうじょうみゃく)が不明瞭なのが特ちょうである。
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」 H16.11.27 岡山県 吉備高原 −公園樹−
樹皮(じゅひ)は,うっすらと縦にスジが入り,皮目(ひもく)が目立つ。あくまで,数本の木を観察しただけなので確かではないが,ヒメユズリハよりも若干皮目が目立つようだ。
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」 H16.11.27 岡山県 吉備高原 −公園樹−
頂芽(ちょうが)は,大きく卵形をしている。赤みを帯びることが多いようだ。葉柄が変化した芽鱗(がりん)に包まれている。
葉腋
(ようえき)にある小さな球形のものは花芽。
葉痕(ようこん)。維管束痕(いかんそくこん)は3個。これはヒメユズリハと同じ。
2009.5.6 岡山県吉備中央町
雄花序。花弁も萼片もない。
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」
見どころ
【ユズリハ,ヒメユズリハ,エゾユズリハの特徴】
・本種は,葉身の長さが15〜20p,3種の中で最も大きく,垂れ下がる。
・本種及びエゾユズリハは,葉裏の網状脈が不明瞭。ヒメユズリハは明瞭。
・本種は,側脈が多い。ヒメユズリハは側脈が8〜10対と少ない。
 
かつては,トウダイグサ科に含められていたが,最近のDNAを用いた研究によりかわってきている。
縁起の良い木とされ,シダ類のウラジロなどとともに正月飾りに用いられる地域もある。
名の由来
春先に新葉が出ると,昨年の葉が入れ替わるように落ちることに由来する。
岡山県情報
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