ユリ科シオデ属ヤマガシュウ,学名:Smilax sieboldii,サイカチバラ,かのんの樹木図鑑
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 【ユリ科 シオデ属】  Smilax sieboldii
  ヤマガシュウ  
【 山何首烏 】   別名 /サイカチバラ
 ●落葉つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:5〜6月
 ●果期:
 ●分布:本州,四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社)P491
葉は互生(ごせい)。基部は切形〜心形で,5脈が目立つ。先端はとがる。両面とも無毛で,裏面は光沢が強い。縁には細かな鋸歯がある。(2009,July. Okayama Misaki)
2006.11.3 岡山県立森林公園
葉の基部に托葉(たくよう)が変化した巻きひげがあり,他の植物にからみつく。
2005.09.20 岡山県「宇甘渓」
H16.5.6 岡山県「重岡神社」 H16.5.6 岡山県「重岡神社」
サルトリイバラ(Smilax china)に似るが,サルトリイバラは葉脈が3本目立つのに対して,ヤマガシュウは5本目立つ。
H16.5.6 岡山県「重岡神社」 H16.5.6 岡山県「重岡神社」
枝には,鋭い刺が直角にでる。サルトリイバラではカギ状。草本のシオデは,よく似た雰囲気をもつが,茎に刺がないので容易に区別できる。 幼い刺は,柔らかく,手で触れてもまったく痛くない。
2009.5.16 岡山県美咲町
雌雄別株(しゆうべっしゅ)。写真は雄花序。葉腋(ようえき)から散形花序(さんけいかじょ)を出す。花被片(かひへん)は普通6個。雄しべが6個ある。
雌花には,雌しべ1個と仮雄しべ6個がある。
2005.12.2 岡山県高梁市有漢町 2006.11.3 岡山県立森林公園
黒色の液果をつける。中には赤褐色の種子が1個入っている。
2006.11.3 岡山県立森林公園 2006.11.3 岡山県立森林公園
果実の中には,艶のある赤褐色の種子が4個程度入っていた。果肉は,クサギ(クマツヅラ科)の葉に似た独特の臭気がある。 巻きひげ。

●見分けるポイント●
  1. サルトリイバラ(Smilax china)
    • サルトリイバラの葉は主脈(しゅみゃく)が3本目立つが,ヤマガシュウでは5本目立つ。
    • サルトリイバラの刺はカギ状に曲がるが,ヤマガシュウでは枝に対して直角に出る。
    • サルトリイバラの果実が赤色なのに対して,ヤマガシュウは黒色に熟す。
  2. シオデ(Smilax riparia A.DC. var. ussuriensis H.Hara et T.Koyama)
    • ヤマガシュウが木本なのに対して,シオデは多年生草本。同じシオデ属で,雰囲気はたいへんよく似ている。シオデは茎が柔らかく刺がないことで容易に区別できる。
メール(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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