ユリ科シオデ属サルトリイバラ,学名:Smilax china,かのんの樹木図鑑,サンキライ
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 【ユリ科 シオデ属】 Smilax china L.
  サルトリイバラ  
【 猿捕茨 】   別名 / ガンタチイバラ,カカラ,サンキライ
 ●落葉つる性低木
 ●高さ:−−
 ●花期:4〜5月 雌雄異株
(しゆういしゅ)
 ●果期:10〜11月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社)P492

2007.2.11 岡山県吉備中央町
果期は10〜11月だが,形を保ったまま乾燥して冬を越す。彩りの少ない落葉樹林の中で,サルトリイバラの果実の赤はよく目立ち,鳥により種子散布される。
H15.8.12 岡山県吉備中央町 H15.8.31 岡山県吉備中央町
茎には鋭いとげがある。和名のサルトリイバラは,「猿捕り茨」の意味。 葉は円形で,表面には5本の葉脈が目立つ。光沢がありふちに鋸歯(きょし)はない。
2006.5.3 岡山県吉備中央町 2005.11.15 岡山県「鳴滝森林公園」
巻きひげは托葉(たくよう)が変化したもの。したがって,葉柄から1対が伸びている。 光沢のある鮮やかな黄色が吉備高原の秋を美し彩る
H16.4.18 岡山県吉備中央町 H16.4.18 岡山県吉備中央町
雄花のつぼみ。
葉の展開と同時に,葉腋
(ようえき)から散形花序(さんけいかじょ)を出す。
雄花。この時期どこをさがしても雄花ばかりが目についた。
H16.4.26 岡山県加茂川町 H16.4.26 岡山県加茂川町
やっと見つけた雌花。なぜか,山を歩くと雄株ばかりが目につく。 受粉を終え,果実に生長しつつあるものもあった。
H16.7.4 岡山県加茂川町 H15.11.3 岡山県吉備高原
未熟な果実。 果実は液果。球形で美しい。
リースの材料などにも利用される。
H16.12.12 岡山県「自然保護センター」
野鳥が食べたのだろう。枝についたまま中だけを食べたもの(左)もあれば,地面に落としてついばんだような跡も見られた。一般に人が食用するという話は聞かないが,野鳥にとっては重要な食糧。
2006.11.5 岡山県自然保護センター
種子は扁平な球形で,光沢のある赤褐色をしている。ひとつの果実に4個程度入っているようだ。
カシワの葉の代用として…
西日本では,柏餅を包む葉として,カシワ(Quercus dentata)の代用にされる。サルトリイバラの葉は厚くしなやかで破れにくく,表面がつるっとしていて餅がつきにくい。
名の由来
別名のサンキライは,中国原産の薬草に由来
別名のサンキライは,中国原産の薬草「サンキライ」に由来し,漢方では「和の山帰来(さんきらい)」と呼ばれる。
岡山県情報
岡山県内全域に広く分布し,ごく普通に見かける。
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