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2006.12.25 岡山県吉備中央町 |
山肌に白い樹皮と,直立した樹形が美しく映える。吉備高原都市周辺でも時折見かける風景である。なぜかヤマナラシは数方が群生していることが多い。 |
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2003.7.28 岡山県加茂川町竹部 |
2003.7.28 岡山県加茂川町竹部 |
葉は互生(ごせい)。葉柄(ようへい)は,きわだって長く,しなりながら葉を吊り下げる。
弱い風でも葉が揺れて,サワサワと音を立てる。 |
葉表の基部には,蜜腺(みつせん)がある。
葉柄は,左右から押しつぶしたように扁平である。 |
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2003.7.28 岡山県加茂川町竹部 |
2003.7.28 岡山県加茂川町竹部 |
縁には波状の鋸歯(きょし)がある。 |
葉裏の様子。 |
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2002 岡山県「長船美しい森」 |
2006.3.27 岡山県「大平山」 |
秋には黄葉が美しい。 |
雄花序。葉が展開する前に咲く。3月の中旬から目立ち始めた。紅紫色の葯が目立つ。 |
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2006.3.29 岡山県加賀郡吉備中央町 |
雌花序。苞(ほう)は黒褐色で,深い切れ込みがあり,遠目にもよく目立つ。
苞の下に伸びる柱頭は不規則に裂けてとさか状になる。 |
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2003.7.28 岡山県加茂川町竹部 |
2003.7.28 岡山県加茂川町竹部 |
短枝(たんし)が発達する。 |
新枝は緑灰褐色でなめらか。初めは白い毛が密生する。 |
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2006.3.37 岡山県「大平山」 |
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樹皮は灰色でなめらか。菱形の皮目が目立つことから,慣れれば,樹皮だけでも見分けが付く。 |
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2003.11.22 岡山県吉備高原 |
2003.11.22 岡山県吉備高原 |
冬芽は10個以上の芽鱗(がりん)で包まれている。先端にあるのが頂芽(ちょうが)で,これはふつう葉芽(はめ・ようが)である。その周辺にあるのが,花芽(はなめ・かが)で,まだあまり発達していないように見える。 |
側芽(そくが)と葉痕(ようこん)。 |
●見分けるポイント●
- 葉柄が長い。
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- 葉柄が左右から押しつぶしたように扁平であり,葉の表面基部付近に,蜜腺(みつせん)がある。
●備 考●
- 和名の「ヤマナラシ」は,葉の形状が風にそよぎやすく,カサカサとよく葉音を鳴らすことに由来する。また,別名「ハコヤナギ」は,材で箱を作ったことに由来する。※1
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- 岡山県内ほぼ全域に分布する。(岡山県野生生物目録2003年度版)吉備高原では,日当たりのよい山の斜面などで群生しているのを見かける。
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- ヤナギ科は,ヤナギ亜科とヤマナラシ亜科に分類される。中国では,ヤナギ亜科の樹木を「柳」,ヤマナラシ亜科の樹木を「楊」として区別する。※1
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- ヤマナラシ属には,ヤマナラシの他,ドロノキ,外来種のセイヨウハコヤナギが含まれる。ドロノキは,冷涼な気候を好み,主として北海道,本州中部地方以北,兵庫県北部に自生し,岡山県では見られない。
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです
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