ヤマモモ科ヤマモモ属ヤマモモ,学名:Myrica rubur,by.かのんの樹木図鑑
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【ヤマモモ科 ヤマモモ属】 | Myrica rubur | |
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【 山桃 】 別名/ヤマウメ(山梅),ヨウバイ(楊梅),ヤンメ | ||
●常緑高木 ●高さ:5〜10m ●花期:3〜4月 (雌雄異株) ●果期:6月 ●分布:本州(関東地方南部以西),四国,九州,沖縄 |
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参考文献 (1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P16 (2) 千葉喬三監修,山陽新聞社,岡山の樹木,1989年,P253 (3) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P419 |
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果実は,少し松脂のような独特の匂いがあるが甘みが強く,生食できる。また,ジャムにしたり,果実酒にすることも可能。果実の大きい園芸品種があり,徳島県が有名な産地。(1)(2) 樹皮にはタンニンを含み,黄色や茶色の草木染めに用いられるほか,漁網を染める染料に用いられる。(1)(3) また,樹皮を乾燥させたものを生薬名「楊梅皮(ようばいひ)」といい,下痢止めや利尿剤とする。(3) 材は堅くて割れにくく,農具や櫛などの器具材として利用される。(1)(3) |
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バラ科モモに対して,野山にあるモモの意味だろう。古代日本にはモモはなかったことから,「古事記」などに出てくるモモは,ヤマモモであったとする説がある。 |
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岡山県では,南部や海岸部を中心に多く自生する。吉備高原は本来の分布域ではないが,吉備高原都市周辺では開発に伴い多く植栽されており,逸出したと思われる株も目にする。 ヤマモモは,窒素固定能力のある放線菌(ほうせんきん)を根に寄生させており,やせ地でもよく成長することから「肥料木」として,よく植栽されたという経緯がある。 |
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