ヤブコウジ科ヤブコウジ属モクタチバナ,学名:Ardisia sieboldii,by.かのんの樹木図鑑
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 ヤブコウジ科 ヤブコウジ属】 学名 : Ardisia sieboldii
 モクタチバナ
【 木橘 】   別名 / アクチ
 ●常緑小高木
 ●高さ:2〜8m
 ●花期:5〜7月
 ●果期:12月頃に熟し,翌年の春まで残る
 ●分布:四国(南部),九州,沖縄,小笠原
参考文献
1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P178

▲葉は互生,枝先に集まってつく。質は厚く,のっぺりとしてしなやか。側脈はほとんど目立たない。
▲枝先の葉と,ひこばえの葉とでは大きさが全く異なり,初め別種と勘違いした。
▲ガジュマル園の方に,モクタチバナは幹の付け根から,枝ごと落ちると聞いた。なるほど,近くには,まだ緑の葉を付けた枝が落ちていた。枝の付け根は台状に広がっている。針葉樹のコウヨウザンも種子を出し終えると枝ごと落とすが,広葉樹でそのようなことをするのは珍しい。日当たりの悪い下の方の枝は,とっとと切り捨てる作戦だろうか。ただ,わたしの手持ちの図鑑には,そのような記述は見当たらない。
▲幹には,枝が落ちた跡が,葉痕のように残っている。右の写真のように,株立ち状のものもよく目にした。
2014.8.3 鹿児島県熊毛郡屋久町志戸子「ガジュマル園」
志戸子にあるガジュマル園は,アコウガジュマルの巨木がある一方で,モクタチバナが圧倒的に優占しているように見えた。下層には,林縁部につていは,クワズイモタニワタリなどのシダ植物が見られたが,林の内部では,貧しい植生だった。屋久島というと,屋久スギばかりが脚光を浴びているようでもあるが,沿岸部の植生も大変興味深い。
名の由来
マンリョウ(万両)センリョウ(千両)に続く「百両」として知られるカラタチバナ(唐橘)に対して,太い幹を有することからモクタチバナ(木橘)だろうか。
岡山県情報
岡山県には自生しない。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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