ウルシ科ウルシ属ツタウルシ,学名:Rhus ambigua,かのんの樹木図鑑
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 ウルシ科 ウルシ属】 学名 : Rhus ambigua Lavall.
 ツタウルシ
【 蔦漆 】   別名 / 
 ●落葉つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:5〜6月
 ●果期:8〜9月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P290
2) 学研「知っておきたい アウトドア危険・有毒生物安全マニュアル」(篠永哲監修)

上:2007.10.14 岡山県立森林公園 下:2005.5.4 岡山県津黒高原
ウルシ科で3出複葉なのは本種だけ。成木の葉には鋸歯(きょし)がないが,幼木には鋸歯があり,ツタ(ブドウ科)と紛らわしい。
全株にウルシオールを含み,過敏な人は下を通っただけで,気化したウルシオールのためにかぶれてしまうという。しかしながら,秋の紅葉はたいへん色鮮やかで美しい。
2007.10.14 岡山県立森林公園
果実は核果(かくか)。表面にはヤマウルシほどではないが,短い刺毛(しもう)が散生する。割れ落ちた外果皮(がいかひ)の中から白いロウ質の中果皮(ちゅうかひ)に覆われた核(かく)が顔を出す。核には,茶褐色のスジがある。
2005.5.4 岡山県津黒高原 2005.5.4 岡山県津黒高原
気根を出して,赤松の樹皮(じゅひ)をはいのぼっていた。
2007.10.14 岡山県立森林公園
老木になると灰褐色で,割れ目が赤褐色に見えている。右写真は,カラマツ(植栽)にとりついたツタウルシ。あたかも自分の幹のように,立派な枝を左右に張り出している。

●見分けるポイント●

  1. ツタウルシの幼木には小葉に鋸歯があり,ツタ(ブドウ科)の葉と非常によく似ている。
●備  考●
  1. 岡山県の北部には多いツタウルシだが,吉備高原ではほとんど見かけることもなく,私にとっては見慣れない植物。ツタウルシかどうか確認するために,腕の内側に葉の汁をつけてみたが,特に痒みなどはなかった。しかし,ウルシオールのせいだろうか,汁を付けた部分が黒くなった。

(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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