ウリノキ科ウリノキ属ウリノキ,学名:Alangium platanifolium var. trilobum,by.かのんの樹木図鑑
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 【ウリノキ科 ウリノキ属】 学名 :Alangium platanifolium var. trilobum
 ウリノキ
【 瓜の木 】   別名 / --
 ●落葉低木
 ●高さ:3m
 ●花期:6月
 ●果期:8〜9月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄
参考文献
1) 高橋秀男ほか,「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P638
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P226

2011.727 岡山県新見市
今回,見つけた場所はスギ,ヒノキの植林内。薄暗いやや湿り気のある環境だった。高さは人の胸丈ほど。大きな葉の割には枝や幹が細く,しなやか。
2011.10.23 岡山県高梁市川上町
渓谷の岩場で見つけたウリノキ。黄葉がすすんでいる。
2011.727 岡山県新見市
葉は互生(ごせい)。葉身(ようしん)は長さ7〜20p,浅く3〜5裂し,裂片(れつへん)は細くとがる。基部は心形。質は薄く,表面には軟毛が散生する。裏面は淡緑色で,軟毛が多い。葉柄は5〜10p。
2012.5.18 岡山県新見市 2013.6.8 岡山県加賀郡吉備中央町
ウリノキの花の蕾。棒状で縦に数本の溝が見える。
2012.6.10 岡山県新見市
花弁は6個。長さ3〜3.5pで上にくるりと巻き上がる。雄しべは12個だが(1),私の観察したものは6個だった。葯(やく)は黄色で細長く,遠目にもよく目立つ。花柱は1個で,雄しべより長い(1)…はずだが,この花は同長。
2011.727 岡山県新見市
まだ未熟な果実。核果(かくか)。長さ7〜8oの楕円形。藍色に熟す。
2011.727 岡山県新見市 2011.10.23 岡山県高梁市川上町
2012.6.29 岡山県高梁市川上町
ウリノキを食草とするオオカギバ(カギバガ科オオカギバガ亜科)の幼虫。
ウリノキ科は,ウリノキ属のみからなる1属20種の小さな科である。日本にはウリノキとシマウリノキが自生する。

葉の切れ込みの浅いものをウリノキ(var. trilobum),中裂または深裂し,裂片が卵形のものをモミジウリノキ(var. platanifolium)という。「岡山県野生生物目録2009年度版」には前者のみ記載がある。
見どころ
松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)によれば,本種が生育する環境はスギの植林に適しており,その指標にされるという。
名の由来
葉の形がウリに似ていることによる。
*ウリカエデやウリハダカエデをウリノキと呼ぶ地域もある。
岡山県情報
岡山県内では,北部を中心に中部まで分布する。
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