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2008.6.15 岡山県吉備中央町
葉は大型の二回羽状複葉。上の写真はその一部。小葉(しょうよう)は対生(たいせい)し,基部はくさび形か円形,先端は尖る。縁には粗い鋸歯(きょし)がある。小葉基部の葉軸の両側に刺を有する。表面の方が大きく,赤味を帯びる。表面には開出毛(かいしゅつもう)が散生,裏面は主脈や側脈上にも小さな刺を有し,開出毛が多い。 |
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H16.11.27 岡山県吉備高原 |
たいへん大形の2回奇数羽状複葉(うじょうふくよう)。この画面すべてで1枚の葉を形づくっている。
日当たりのよい山野や荒れ地に多く,道路工事後ののり面や土砂崩れ跡にいち早く入り込むパイオニア植物のひとつ。 |
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H15.6.3 岡山県吉備高原「21世紀の森」 |
H15.6.29 岡山県「自然保護センター」 |
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H15.9.7 岡山県「自然保護センター」 |
2006.9.18 岡山県「高梁美しい森」 |
雌雄同株(しゆうどうしゅ)。
幹の先端に大型の複散形花序をつける。花序の上部には両生花,下部には雄花がつくことが多い。
真夏に咲く花は意外に少なく,大きな花序はたいへん目立つ。
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淡い黄色の5弁花をつける。花弁5個,雄しべ5個が確認できる。両性花は,雄性先熟(ゆうせいせんじゅく)で,花弁や雄しべの脱落後に雌しべが成熟する。 |
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2006.9.18 岡山県「高梁美しい森」 |
花序には蜜や花粉を求めて,たくさんの昆虫が集まっていた。左からコアオハナムグリ,ビロードハマキ,カメムシの1種,ハエの1種。他にもスズメバチ,アブのなかまも訪れていた。 |
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H16.9.26 岡山県「自然保護センター」 |
果実は木のてっぺんだけにつく。果実は液果。
液果=果皮が多肉で水分が多いもの。 |
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2006.10.29 岡山県自然保護センター |
2011.10.16 岡山県加賀郡吉備中央町 |
果実の中には種子が5個ある。 |
樹形。下部ではほとんど枝分かれせずまっすぐ伸びる。枝先には大型の複散形花序(ふくさんけいかじょ)がついている。 |
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H15.11.16 岡山県「自然保護センター」 |
H15.10.29 岡山県「21世紀の森」 |
タラノキの紅葉。なかなか美しい。
しかし,木の下には,大きな葉軸がぼとぼと落ちていて,ややうっとおしい感じがする。 |
タラノキの幼木。成木に比べると小葉(しょうよう)のつけ根にあるトゲはかなり大き目。 |
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H15.2.13 岡山県御津郡加茂川町豊岡上 |
H15.9.21 岡山県佐伯町「自然保護センター」 |
大木にはトゲがほとんど目立たない。 |
左の写真とは対照的に,若い木には,するどい刺がある。うっかりさわるとたいへんである。 |
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H15.11.22 岡山県吉備高原 |
H15.11.22 岡山県吉備高原 |
落葉の葉軸のつけね。幹をつつむようになっている。 |
葉痕(ようこん)。右の写真の葉軸の付け根を見ていただければ分かるが,幹を包み込むようにある。
一枚の葉が大きいだけあって,維管束痕30〜40個もある。 |
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H15.12.25 岡山県吉備高原 |
H16.4.8 岡山県吉備高原 |
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タラノキの芽の展開を今年初確認。芽鱗(がりん)の表面には,ゼリー状の粘液がついていた。さっそくクワゴマダラヒトリの幼虫らしきものが食べていた。 |
●備 考●
- 若芽は「タラノメ」として食用になり”山菜の王者”とまで呼ばれる。また,根皮や樹皮は薬用としても利用され,糖尿病,腎臓病に効くとされる。(※1)
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- 刺のない変種をメダラ(f.canescens)といい,自生は珍しいが,園芸店などでは,トゲナシタラノキとして出回っている。
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |