ウコギ科ハリギリ属ハリギリ(センノキ),学名:Kalopanax septemlobus,かのんの樹木図鑑
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 【ウコギ科 ハリギリ属】  Kalopanax septemlobus
  ハリギリ  
【 針桐 】   別名 / センノキ,ミヤコダラ
 ●落葉高木
 ●木の高さ:25〜30m
 ●花のさく時期:7〜8月
 ●果実のなる時期:秋
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P684

2007.10.20 岡山県吉備中央町「大和山」
日当たりの良い場所に自生する落葉高木。ヤツデに似た特徴のある葉だが,幹の株には枝がほとんどないため,その存在に気付きにくい。見上げてみると,紅葉の美しさに気付く。
葉は互生
(ごせい)。葉身は掌状に5〜9裂する。
H16.10.31 岡山県「大平山」 H16.10.31 岡山県「大平山」
標高698.1mの大平山で見つけた。まだ40pぐらいの幼木。
2005.11.15 岡山県「鳴滝森林公園」 H15.11.16 岡山県「自然保護センター」
液果。球形で直径4〜5mm。黒色に熟す。
高いところにつくので,気付きにくい。落葉後も残る。
秋〜冬に,山道を歩いていると,ハリギリの落葉を見つけ,その存在に気付くことが多い。
2005.5.5 岡山県吉備高原
吉備高原山中で見かけた幼木。葉裏や葉柄に毛が密生していた。幼木のためかも知れないが,ケハリギリ(var.magnificus)の可能性もある。
2005.5.5 岡山県吉備高原 2006.1.15 岡山県「鳴滝森林公園」
若い木には鋭い刺が多い。 成木になると樹皮(じゅひ)は深く縦に割れる。これだけ見ると,コナラやクヌギの類に見えてしまう。
2006.1.15 岡山県「鳴滝森林公園」 2010.11.21 岡山県加賀郡吉備中央町
よくみると,刺があるのに気が付く。たまたまかも知れないが,北側の面に多く刺が見られた。 一見刺のない老木も,よく見ると,コルク質が層をなしたような刺の痕跡が見つかる。
2010.11.21 岡山県加賀郡吉備中央町
落葉した枝を見上げると,短枝(たんし)が多いことに気付く。
見どころ
名の由来
針のあるキリ(桐)の意味。キリはゴマノハグサ科の落葉高木で,タンスなどの高級材として知られる。ハリギリも,比較的まっすぐ生長し大径木が得られることから,家具材や建築内装飾材などとして有用な樹木と見られ,「桐」の称号を与えられたようだ。
別名のセンノキについては,私の考えでは樹皮にコルク質が発達することから,栓(せん)に用いられたのではないかと思う。(どうでしょう?)
岡山県情報
カシ林帯からブナ林帯にかけて生育し,南千島,サハリン(樺太),朝鮮半島,中国大陸にも分布する。
岡山県内では,全域に分布する。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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