ツバキ科モッコク属モッコク，学名：Ternstroemia gymnanthera.by かのんの樹木図鑑
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【ツバキ科　　モッコク属】	Ternstroemia gymnanthera Beddome
【　木斛　】　　　別名　／アカミノキ，アカギ，アカモモ※２
●常緑高木 ●高さ：10〜15ｍ ●花期：６〜７月 ●果期：11月 ●分布：本州（千葉県以西），四国，九州，沖縄
参考文献 1) 「山渓ハンディ図鑑４　樹に咲く花」，山と渓谷社P186 2) 松井宏光，「葉で引く四国の樹木観察図鑑」（高知新聞社）P304 3) 「東京選書31　木の名の由来」，深津正，小林義雄，東京書籍　P258-260

2010.3.17　岡山県倉敷市鷲羽山
H14.1.2　岡山県御津町　神社	H14.1.2　岡山県御津町　神社
葉は互生（ごせい）で，枝先に輪生状につく。葉柄（ようへい）は赤みを帯びていることが多い。 葉は厚い革質で表面は光沢がある。縁は全縁（ぜんえん）だが，徒長枝（とちょうし）などでは，若干の鋸歯が見られる。（※上の写真では鋸歯がある） 裏面からはほとんど側脈が見えない。
H15.7.23　岡山県加茂川町「２１世紀の森」	H15.7.23　岡山県加茂川町「２１世紀の森」
つぼみ。１年枝の途中から花柄を長く伸ばし，垂れ下がるように伸びる。	黄白色の５弁花を１個ずつ下向きに開く。かすかな芳香がある。萼も５個。 両性花の株と，雄花だけの株がある。上の写真は雄花。雄しべが多数有り，黄色い葯が目立っている。 両性花の写真は撮れていないが，中央に黄緑色の柱頭が目立つ。
H15.8.31　岡山県吉備中央町	H15.11.16　岡山県吉備中央町
若い果実（かじつ）。次第に赤味を増し，不規則に裂開する。	�刮ﾊ（さくか）。熟すと，赤くなり，不規則に割れる。中には，朱色の種子が見える。
H15.11.16　岡山県吉備中央町	H15.11.16　岡山県吉備中央町
裂開すると，果皮は落下し，朱色の種子が残る。鳥散布だろうか？？	果実をたわわにつけた樹木。
2006.1.20　岡山県吉備中央町	2006.1.3　岡山県吉備中央町
やや黒っぽい灰褐色な樹皮。写真のよりももっと濃い場合もある。小さな皮目がたくさんある。左は若い木。
H16.9.20　岡山県「はるみの丘」	2010.3.17　岡山県倉敷市鷲羽山
９月なので冬芽と言っていいのかどうかためらうが，すでに冬の準備をしている。 葉柄（ようへい）に似た濃い赤色で芽鱗（がりん）は７〜９個ある。

●葉や樹形の美しさから庭木としてもたいへんよく利用される。岡山県の神社ではモッコクをよく見かける。 ●厚味があり，側脈の不明瞭な葉を見ると，どうしてもモチノキ科に思えてしまうが，ツバキ科に属する。

花の香りが「セッコク」（石斛，ラン科）に似ていることから，モッコク（木斛）と呼ばれるとの説がある。一方，香木の「モッコウ（木香）と間違われて付けられた名とも言われる。花や材に香りがあるため，中国では「厚皮香」という。２）

モッコクは，本来は暖地の山地や，海岸の常緑樹林内に生育する樹木である。岡山県では，南部を中心に分布があり，中部には少ない。私も吉備高原で自生種を見たことはない。

（注）作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので，まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

　

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