ツバキ科ヒサカキ属ヒサカキ,学名:Eurya japonica Thunb.,かのんの樹木図鑑
←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!
【ツバキ科 ヒサカキ属】 | Eurya japonica Thunb. | |
【 姫榊 】 別名 / −− | ||
●常緑低木〜小高木 ●高さ:4〜10m ●花期:3〜4月 (雌雄別株) ●果期:10〜12月 ●分布:本州(青森県を除く),四国,九州,沖縄 |
||
参考文献 1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社) P188 2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P302 |
葉は互生(ごせい),葉身は楕円形,長さ3〜7p。革質で厚く,光沢があり,葉縁には浅い波形の鋸歯(きょし)がある。うら面は,淡い緑色。両面とも無毛。 | |
2011.11.12 岡山県加賀郡吉備中央町上野 | |
H15.11.16 岡山県「自然保護センター」 | H15.11.16 岡山県「自然保護センター」 |
脈腋(みゃくえき)にびっしりとついている,丸いのはすべて花芽(はなめ・かが)。 | |
2011.11.12 岡山県加賀郡吉備中央町上野 | |
H15.11.16 岡山県「自然保護センター」 | H16.1.12 岡山県吉備中央町 |
黒く熟した果実。直径は4〜5o。 つぶすと鮮やかな紫色の液がでる。これは草木染めの青色染料としても利用される。 また,果実は野鳥が好んで食べる。 |
たくさんついた花芽(はなめ・かが)に気をとられて,気がつきにくいが,枝先についた爪のようなのが,葉芽(はめ・ようが)。サカキ(Cleyera japonica)とよく似ている。 |
H16.3.21 岡山県「安富牧場」 | H16.4.3 岡山県「はるみの丘」 |
葉腋(ようえき)に,1〜3個の花を下向きに束生(そくせい)する。花弁は5個。 ガスのような臭いはかなり強烈で,辺り一面に漂う。あまりよいにおいではない。 |
|
H16.4.3 岡山県「はるみの丘」 | 2007.3.17 岡山県「四平山」 |
雌花(めばな)。3裂した柱頭がみえる。 | 雌しべの柱頭は通常は3裂するようだが,この写真のように4裂したものもかなりあるようだ。 |
H16.3.21 岡山県「安富牧場」 | H16.4.18 岡山県吉備高原 |
雄花(おばな)。多数の雄しべが見える。 | ちょっと前までどこの山に入ってもヒサカキの花のむっとするような香りがあったが,花期もそろそろ終わりに近づいている。 |
2008.10.19 岡山県吉備中央町 | H16.11.21 岡山県「自然保護センター」 |
樹皮は平坦だが少しがさついた感じで,淡褐色。 | なんと!ヒサカキの果実でお絵かきが出来る!果実を握りつぶし,汁を出しながら描きます。手も染まりますがなかなか美しいブルーに,子供たちもお絵かきに夢中。 |
葉の先端がとがらず,わずかにへこむことが,ほかの常緑樹と区別する手がかりとなる。 |
サカキ(Cleyera japonica)の代用に,神事に用いられることがあり,小さいサカキを意味する「姫榊(ひめさかき)」が語源となりヒサカキとなったとする説がある。 |
朝鮮半島南部,台湾,中国大陸中南部などにも分布する。 岡山県内に自生するヒサカキ属2種の内,海岸に分布するハマヒサカキ(Eurya emarginata)は,野生絶滅に指定されているのに対して,山中に分布するヒサカキは,ごく普通に見られる。 |
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |
Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.