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 【ツバキ科 ヒサカキ属】  Eurya emarginata (Thunb.) Makino      
 ハマヒサカキ  
【 浜姫榊 】   別名 / マメヒサカキ
 ●常緑低木
 ●高さ:4〜6m
 ●花期:11〜12月 (雌雄別株)
 ●果期:11〜12月
 ●分布:本州(千葉県以西),四国,九州,沖縄
参考文献
(1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社) P190

2005.11.23 岡山県「21世紀の森」
互生(ごせい)。質は厚く,表面には光沢がある。縁は裏面に反り返るように軽く湾曲し,縁には浅い鋸歯が並ぶ。主脈は裏面に軽く隆起する。葉柄(ようへい)は短い。両面とも無毛。基部はくさび形で先端は丸い。
H15.1.25 岡山市半田山植物園 H15.2.1 岡山市半田山植物園
側枝では,葉が2列に整然と並び,ぱっと見た目には,羽状複葉(うじょうふくよう)に見える。
H15.10.25 岡山県「21世紀の森」 H15.12.7 岡山市半田山植物園
久しぶりに「21世紀の森」を訪れてみると,いつのまにか花がつき,すでに果実(かじつ)になろうとしているものもあった。5弁の白い花が枝に群がるようにつく。
写真は雌花(めばな)花柱(かちゅう)は3裂する。雌花は雄花よりも小さい。
雄花(おばな)は雌花(めばな)よりも大きい。
雄しべはふつう10〜15個ある。花弁は5個。
ガスのようないやな臭いが辺りに漂うあたりは,同属のヒサカキ(E. japonica)と似ている。

※下向きに咲いていたが,撮影のためにやや上に向けてある。
H15.12.28 岡山県加茂川町「21世紀の森」
液果。中にはたくさんの小さな種子が入っている。
今年の11〜12月に受粉したものが,翌年の11〜12月に熟す。つまり,写真の黒く熟した果実は昨年に受粉したもので,上に多数見える赤褐色のものは,今年受粉したもの。
▲自生するハマヒサカキを初めて目にすることができた。
▲屋久島では,道路沿いの街路樹に利用されていた。岡山では中央分離帯の生垣程度。おそらく岡山ではここまで成長しない。
2014.7.29〜8.3 鹿児島県熊毛郡屋久町宮之浦
本来は名前の通り,海岸に自生し,成長すれば6mにも達する。生け垣や道路の分離帯に利用される。

革質のかたい小さな葉で,一見マメツゲにているが,マメツゲよりも葉はやや大きく細長い。
ハマヒサカキ(Eurya emarginata)は,ツバキ科ヒサカキ属
ヒサカキ(Eurya japonica)は,ツバキ科ヒサカキ属
サカキ(Cleyera japonica)は,ツバキ科サカキ属
名の由来
ヒサカキに似て,海岸近く(浜)に生育することによる。
岡山県情報
岡山県では「野生絶滅種」となっている。
※(注:未確認情報)近年,岡山県内でもごく限られた地域で自生が確認されたという情報もある。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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