トウダイグサ科アブラギリ属アブラギリ,学名:Vernicia cordata,by.かのんの樹木図鑑
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 トウダイグサ科 アブラギリ属】 学名 : Vernicia cordata
 アブラギリ
【 油桐 】   別名 / ドクエ(毒荏),ホンデンボウ(屋久島での方名) 
 ●落葉高木
 ●高さ:15m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:10〜11月
 ●分布:本州(中部地方以西),四国,九州,沖縄
     
 ※日本に自生しているものは,本来の自生か不明。
参考文献
1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社<山溪ハンディ図鑑4>,2001年,P200
2) 川原勝征『南九州の樹木図鑑』,南方新社,2009年,P47
3) 川原勝征,『新版 屋久島の植物』,南方新社,2003年,P107

▲葉身は長さ20pにもなる。縁には浅い鋸歯があり,波打っている。基部は心形。
▲果実は,3本の溝があり,種子が3個入っている。熟しても裂開しないそうだ。 ▲葉身の基部に,軸のついた花外蜜腺が2つある。花外蜜腺は,アリに蜜を与えることで,害虫を寄せ付けない効果があるとされている。
2014.7.29 鹿児島県熊毛郡屋久町「西部林道」
屋久島では,栗生方面から西部林道に入る手前の道路沿いなどで,ごく普通に見かけた。幼木もあったので,野生化しているものと思われる。
「種子から桐油(きりゆ)を採るために,江戸時代に持ち込まれたらしい。」(3)
「桐油は,乾性油としてすぐれ,印刷用インクやペンキ,ニス,油紙などに利用される。」(4)
など,昔から有用性が認められていたようだが,今日では中国原産のシナアブラギリが中国などから輸入されるようになり,家具の塗料などに用いられているそうだ。
名の由来
「油が採れる桐」という意味。イイギリ(Idesia polycarpa)アオギリ(Firmiana simplex)ハリギリ(Kalopanax septemlobus)など大型の単葉をつけ,主幹が明確な樹木にはキリ(Paulownia tomentosa)の名が与えられることが多い。なお,台湾では「桐」はアブラギリを指すそうである。
別名をドクエ(毒荏)という。「荏」は,エゴマの古名。エゴマの種子から採れる油が食用にも用いられたのに対し,アブラギリから採れる油には毒性があることによる。
岡山県情報
岡山県内には自生しない。
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