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 【スイカズラ科 ガマズミ属】  Viburnum plicatum var.tomentosum
 ヤブデマリ 
【 藪手毬 】   別名 /−−
 ●常緑低木〜小高木
 ●高さ:6m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:8〜10月
 ●分布:本州(太平洋側),四国,九州 (日本固有種)
参考文献:「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社) P470

2008.5.6 岡山県自然保護センター
装飾花(そうしょくか)と両性花(りょうせいか)からなる散房花序(さんぼうかじょ)をつける。枝を水平方向に伸ばし,全体として大きな平面をつくるように広がる。
2009.5.23 岡山県西粟倉村
散房花序(さんぼうかじょ)の中心に,やや黄味を帯びた小さな両性花(りょうせいか)を多数つける。花冠(かかん)は5裂し平開する。花冠から雄しべ5個がつきだし,黄色い葯(やく)が目立つ。
装飾花(そうしょくか)は,両性花と同じく5裂するが,外側の4つの裂片が大きく,内側の1つは極端に小さく,両性花を隠さないつくりになっている。
2003.5.18 岡山県「自然保護センター」 2003.5.18 岡山県「自然保護センター」
たまたま撮影したこの葉は,一般的なものよりもやや円形にちかいものであった。側脈(そくみゃく)は,葉の縁近くまで明確にのび,先端が,短くとがるのが特徴。 うら面は脈状に星状毛(せいじょうもう)がみられる。
H17.4.25 岡山県「宇甘渓」
散房花序(さんぼうかじょ)の周辺部には,装飾花(そうしょくか)のつぼみがある。
2003.6.29 岡山県「自然保護センター」 2003.7.20 岡山県「自然保護センター」
今はまだ緑色だが,しだいに赤から黒へと熟していく。 1ヶ月でほぼ真っ赤に熟した。
2003.11.16 岡山県「自然保護センター」 2003.11.16 岡山県「自然保護センター」
短枝(たんし)の冬芽(ふゆめ) 頂芽(ちょうが)。2個の芽鱗(がりん)が合着して冬芽を包む。表面には星状毛(せいじょうもう)が多い。
2009.5.23 岡山県西粟倉村

●備 考●
  1. オオデマリとヤブデマリの関係は?
    オオデマリ Viburnum plicatum f.plicatumは,ヤブデマリを改良した園芸種で,ヤブデマリの花がすべて装飾花になったものという説がある。しかし,近年の研究により,ヤブデマリよりも,ケナシヤブデマリに近縁であることが分かってきている。 

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