スイカズラ科ツクバネウツギ属ツクバネウツギ,学名:Abelia spathulata,かのんの樹木図鑑
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 スイカズラ科 ツクバネウツギ属】 学名 : Abelia spathulata
 ツクバネウツギ
 
【 衝羽根空木 】   別名 / コツクバネ,ウサギカクシ 
 ●落葉低木
 ●高さ:2m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:9〜11月
 ●分布:本州
(東北地方の太平洋側,関東,中部地方以西),四国,九州
参考文献 
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P434
(2)岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

2011.5.10 岡山県加賀郡吉備中央町小森
H17.4.29 岡山県「鳴滝森林公園」
枝先に2こずつ花をつける。花冠の長さが約2.5センチ。同属のオオツクバネウツギは,3〜4センチとひとまわり大きい。
H17.4.29 岡山県「鳴滝森林公園」 H17.4.29 岡山県「鳴滝森林公園」
上唇(じょうしん)が2裂,下唇(かしん)が3裂する。下唇の内側には,橙色の網状紋がある。 ツクバネウツギの萼片(がくへん)は5個あり,すべてが同じ大きさなのが特徴だが,写真のものはひとつが小さい。これは,オオツクバネウツギの特徴と一致するのだが…。)
H17.4.29 岡山県「鳴滝森林公園」 2011.5.10 岡山県加賀郡吉備中央町小森
葉は対生(たいせい)。葉身は,長さ2〜5pで,広卵形〜長楕円状卵形だが,葉の形の変異は大きい。。縁には荒い鋸歯がある。
2011.12.30 岡山県北区御津虎倉
萼片は果実に長く残り,果実の風散布に役立っている。
2011.12.30 岡山県北区御津虎倉
冬芽。赤褐色の芽鱗(がりん)に覆われている。
2011.12.30 岡山県北区御津虎倉
樹皮は赤褐色。縦に薄く剥がれる。
岡山県内に自生するツクバネウツギ属は以下の3種。いずれも県内全域に分布する。
和名 学名 萼片の特徴 花冠の長さ
コツクバネウツギ A. serrata 2〜3個 1〜2p
ツクバネウツギ A. spathulata 5個 2〜3p
オオツクバネウツギ A. tetrasepala 5個,内1つが小さい 3〜4p

オオツクバネウツギは,山渓「樹に咲く花」によると,ツクバネウツギがあるような里山にはなく深山にあるということ。上の写真は,萼片が5個あるが,うちひとつが小さい。これはオオツクバネウツギの特徴と一致している。しかし,花冠の長さが約2〜2.5センチで,これはツクバネウツギのサイズ。雑種という可能性もあるか?
名の由来
萼片の残った果実の形を羽根突きの「追い羽根」に見立てたとされる。ウツギは,ユキノシタ科のウツギに似ていることによる。
岡山県情報
岡山県内全域に広く分布する。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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