スイカズラ科スイカズラ属スイカズラ,学名:Lonicera japonic,かのんの樹木図鑑
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 スイカズラ科 スイカズラ属】  Lonicera japonica
  スイカズラ  
【 吸葛 】   別名 /ニンドウ(忍冬),キンギンカ(金銀花)
 ●半常緑つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:5〜6月
 ●果期:9〜12月
 ●分布:北海道(南端),本州,四国,九州
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社) P398
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P60

2005.5.30 岡山県吉備中央町
枝先の葉腋(ようえき)に,花を2個づつつける。花は初めは白色だが,だんだんと黄色に変わる。
花冠
(かかん)は唇形で,上唇は浅く4裂する。雄しべは5個,花柱は1個あり,花冠(かかん)から長く突き出て目立つ。花冠(かかん)を引き抜くと奧の蜜が吸えることが,スイカズラの名の由来。
2005.5.30 岡山県吉備中央町
花には甘い香りがあるが,昼間よりも夜間の方が香りが強くなる。これは花粉の媒介をスズメガの仲間に託しているためだと言われている。
2003.6.15 岡山県「自然保護センター」 2003.6.15 岡山県「自然保護センター」
葉は対生(たいせい),葉身は長楕円形で長さ3〜7p。縁は全縁(ぜんえん)。表面には毛が少ない。
葉の形には変異があり,ときに羽裂することもある。
花や果実
(かじつ)の基部にあるのは,葉状の大きな包(ほう)である。
葉のうら面の脈上には,褐色の短毛が生え,腺毛(せんもう)も混じる。
葉柄
(ようへい)には,開出毛(かいしゅつもう)が密生する。
2003.6.15 岡山県「自然保護センター」 2003.11.4 岡山県吉備中央町豊岡上
枝先の葉腋に,2個ずつ液果をつける。熟すと紫黒色になる。直径は5〜6o。 果実は紫黒色に熟し,野鳥が好んで食べる。また,染料にも利用される。
H16.2.4 岡山県吉備中央町豊岡上
暖地では葉を落とさない。冬にはこのように葉を内側にまるめて寒さをしのぐ。この姿が別名の「忍冬(ニンドウ)」に由来すると言う。
H16.5.6 岡山県「重岡神社」 2010.3.17 岡山県倉敷市鷲羽山
徒長枝(とちょうし)や,新しい枝,元気のない枝などでは深裂した葉が出現する。
見どころ
「忍冬模様」は,本種が他の植物に絡みついた様子を図案化したもの。
名の由来
「吸い葛」の意。花の奥にある蜜を吸えることに由来する。
別名のニンドウは中国名「忍冬」に由来。暖地では冬でも葉を落とさず,葉をまるめて寒さに耐える様子による。
岡山県情報
岡山県全域に分布。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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