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 スイカズラ科 ガマズミ属】  Viburnum plicatum f.plicatum
  オオデマリ  
【 大手毬 】   別名 /テマリバナ (英名は,スノーボール)
 ●常緑低木
 ●高さ:1〜3m
 ●花期:4〜5月
 ●果期:果実は実らないため,挿し木や取り木により増やす。
 ●分布:日本各地で植裁

※「ヤブデマリ」を改良した園芸種。「ヤブデマリ」の花がすべて装飾花になったものという説がある。また,「ケナシヤブデマリ」に由来する園芸種であるという説もある。
参考文献
「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社) P472
「もち歩き図鑑 花木ウォッチング」(オーイズミ) P16

2005.5.7 岡山県吉備高原「21世紀の森」
H16.6.2 岡山県「21世紀の森」 2005.5.7 岡山県「21世紀の森」
枝の先に,大形の集散花序(しゅうさんかじょ)をつける。
花はすべて装飾花(そうしょくか)で,雌しべも雄しべも退化して生殖の機能はない。
ひとつひとつの花をよく観察すると,完全に雄しべ・雌しべが退化した装飾花(そうしょくか)と,雄しべがはっきりと備わった花とがあることが分かる。
2005.5.7 岡山県「21世紀の森」 H15.6.3 岡山県「21世紀の森」
毎年,この時期には,オオデマリの花序に,コアオハナムグリがたくさん群がる。 装飾花のちった後の様子。図鑑によると結実しないということだが,果実らしいものが見える。種子に発芽能力はないのだろうか?
2003.6.3 岡山県「21世紀の森」 2003.6.3 岡山県「21世紀の森」
葉は対生(たいせい)し,縁には細かな鋸歯(きょし)がある。同じ株でも,葉の形にはだいぶ個性があるようだ。
2003.11.6 岡山県「21世紀の森」 2003.10.25 岡山県「21世紀の森」
平成15年には狂い咲きが多くの植物で見られたが,これもそのひとつ。11月初旬に,葉と花序の展開が見られた。 10月中旬,紅葉が始まっていた。鮮やかな赤ではないがそれなりに美しい。
2003.11.6 岡山県吉備中央町「21世紀の森」
冬芽は,2枚の芽鱗で包まれている。
H16.3.26 岡山県「21世紀の森」 H16.3.26 岡山県「21世紀の森」
側芽(そくが)の展開の様子。2枚の芽鱗(がりん)が割れて,中から葉と蕾が顔を出している。 少し展開の進んだ様子。葉は褐色の毛に覆われている。

●見分けるポイント●
  1. 母種といわれるヤブデマリ(Viburnum plicatum var.tomentosum)との違いは,花を見れば一目瞭然であるが,花のない時期には,葉が同定のポイントになる。
     
    ・ヤブデマリよりも,葉にまるみがあり,側脈(そくみゃく)の数が多い。
     
  2. バラ科のコデマリ(Spiraea cantoniensis)とは,名前が似ているが別種であり,花の形状以外は明かな違いがある。
     
    ・ちなみに,コデマリは,葉の付き方が互生(ごせい)である。形もまったく異なる。また花も両生花である。
●豆知識●
  1. 似た花に,コデマリ(Spiraea cantoniensis)があり,別称は同じく「テマリバナ」であるが,コデマリはバラ科の別種。

メール(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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