スイカズラ科ツクバネウツギ属コツクバネウツギ,学名:Abelia serrata,かのんの樹木図鑑
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 【スイカズラ科 ツクバネウツギ属】  Abelia serrata
  コツクバネウツギ  
【 小衝羽根空木 】   別名 /−−
 ●落葉低木
 ●高さ:2m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:9〜10月
 ●分布:本州(中部地方以西),四国,九州 (日本固有種)
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑5〉,2001年,P438
(2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P162
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

2003.7.31 岡山県加茂川町 吉備高原 2005.5.5 岡山県吉備中央町
枝は密に分岐して群生する。 葉は対生(たいせい)ふちには不ぞろいな鋸歯(きょし)があるか,または全縁(ぜんえん)
2003.7.31 岡山県加茂川町 吉備高原
うら面の主脈(しゅみゃく)の基部付近に短い開出毛(かいしゅつもう)が密生する。
その他は,ほとんど無毛ということだが,この個体は表面にも白い短毛が散生していた。
(↓下の写真)
他のツクバネウツギのなかまと同様に,萼片(がくへん)が残る。
2003.7.31 岡山県加茂川町 吉備高原
こちらは,2枚の萼片が残っている。 同じく3枚の萼片が残っている。萼片の先端は,2〜3裂することもある。
2004.5.14 岡山県吉備高原
花序だけ見ると,ツクバネウツギに似て見えるが,萼片の数が2〜3枚なので,コツクバネウツギと判断した。通常は黄色みを帯びることが多いが,変異も多いらしい。
2005.5.5 岡山県吉備中央町
山渓「樹に咲く花」によると,種内の変異が大きく,花の色にもいろいろあるようだ。変種,品種の記載も研究者によって見解が分かれているらしい。写真の個体は,若干黄味を帯びた花色をしていた。
岡山県内に自生するツクバネウツギ属は以下の3種。いずれも県内全域に分布する。
和名 学名 萼片の特徴 花冠の長さ
コツクバネウツギ A. serrata 2〜3個 1〜2p
ツクバネウツギ A. spathulata 5個 2〜3p
オオツクバネウツギ A. tetrasepala 5個,内1つが小さい 3〜4p
名の由来
ツクバネウツギよりも花や葉が小型であることによる。
萼片の残った果実の形を羽根突きの「追い羽根」に見立てたとされる。ウツギは,ユキノシタ科のウツギに似ていることによる。
岡山県情報
岡山県内全域に広く分布する。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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