シナノキ科シナノキ属シナノキ,学名:Tilia japonica
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 シナノキ科 シナノキ属】 学名 : Tilia japonica Simonk.
  シナノキ  
【科の木・級の木】  別名/ヤマカゲ,ヤマガキ,アサジ,ネソノキ
 ●落葉高木
 ●高さ:30m
 ●花期:6〜7月
 ●果期:10月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州 (日本固有)
参考文献
(1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社)P534 ※1
(2) 「葉で引く 四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P275 ※2
(3) 千葉喬三監修,岡山の樹木,山陽新聞社,1989年

「花には,花弁,萼片,花弁状の仮雄しべがそれぞれ5個ずつある」※1,柑橘系のほのかな香りがあり,良質のハチミツの蜜源となるそうだ。
▲「渓流沿いの大きいものでは高さ30mに達する」※1とある。上の写真は,高さ20mぐらいだろうか。それでも,わたしのシナノキに対するイメージが大きく変わるくらいの大木だった。 ▲芽。2〜3枚程度の芽鱗に覆われ,光沢がある。
上:2007.9.23 下:2007.10.14 岡山県立森林公園
葉は互生(ごせい),縁には鋭い鋸歯があり,基部は心形で,やや左右不対称,先端は尾状に長く尖る。葉脈は裏面に隆起し,葉腋(ようえき)には淡褐色の毛叢がある。
岡山県内の分布は北部で普通,中部で少なく,南部にはない。(「岡山県野生生物目録2003年度版」)
2007.10.14 岡山県立森林公園 H17.3.13 岡山県「半田山植物園」
果実は直径5〜7ミリの球形。花軸の上部に癒着しているのは,総苞葉(花序を保護していた鱗片葉)。種子散布を助ける。 冬芽。芽鱗(がりん)は2枚が外から見える。無毛で光沢がある。
2009.5.31 岡山県鏡野町
つぼみもふくらみ間もなく開花という状態。
「樹皮の繊維が強く,昔は綱や布に利用され,庭などに栽培していることもあった」※3
名の由来
シナノキは,漢字では「科の木」「級の木」などと書き,材の有用性を表しているように思われる。「シナ」については,「支那」の意味かと思っていたが,本種は日本固有種で中国には縁がないようだ。「シナ」はアイヌ語の「縛る」の意味であるとする説が有力で,シナノキの樹皮が綱や網などの原料として利用された(※2)ということである。
岡山県情報
岡山県内では,北部の自然林,二次林,林縁で普通に見られる。
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