シキミ科シキミ属シキミ,学名:Illicium anisatum,かのんの樹木図鑑
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【シキミ科 シキミ属】 | Illicium anisatum L. | |
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【 樒 】 別名/シキビ,ハナノキ(カエデ科のハナノキとは別種),ハナシバ,コウギ,シンバナ | ||
●常緑小高木 ●高さ:3〜10m ●花期:3〜5月 ●果期:9〜10月 ●分布:本州(中南部以西),四国,九州,沖縄 |
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参考文献 (1) 「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社),P391 (2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P273 (3) 千葉喬三監修,山陽新聞社,岡山の樹木,1989年,P189 |
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近縁のトウシキミ(Illicium verum )の果実は,八角(はっかく),大茴香(だいういきょう)と呼ばれ中華料理に用いられる。本種と混同されることがあり,注意が必要。 |
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ミヤマシキミや,ツルシキミとは,生育環境が似ており,同一の林内で見かけることが多い。また,葉の質感や傷付けたときに独特の匂いが漂うことが似ている。 ふつうは,ツルシキミ,ミヤマシキミのほうが葉が細く,樹高が明らかに低いのだが,シキミの幼木とは時に迷うことがある。 わたしは,葉をちぎって香りをかぎ,匂いの質で判断することが多い。ミヤマシキミ,ツルシキミは柑橘系の爽やかな匂いがするのだが,シキミは独特の嫌な匂いがする。この方法は感覚的なものなので経験を積むしかないが…。 ○比較写真(ツルシキミ,シキミ,コショウノキ) |
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葉や樹皮を干して粉末にしたものが抹香や線香などの材料になる。 仏前や墓前に供えられる。しばしば寺院や墓地にも植えられる。 |
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全草有毒。果実の毒性分は特に強く,食すれば死亡する危険性もあるという。そのため「悪しき実」が転訛しシキミとなったとされる。(2) |
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岡山県内の全域に分布する。耐陰性が強く,サカキなどと共に照葉樹林内で亜高木層を形成する。モミ林内にも多い。 |
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