ニシキギ科ニシキギ属ツリバナ,学名:Euonymus oxyphyllus,かのんの樹木図鑑
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 ニシキギ科 ニシキギ属】  Euonymus oxyphyllus Miq.
  ツリバナ  
【 吊花 】   別名 /−−
 ●落葉低木
 ●高さ:1〜4m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:9〜10月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
・高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P420
・松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P182

2007.9.23 岡山県鏡野町
ツリバナの名の由来は,垂れ下がった清楚な集散花序にあるだろうが,何といってもツリバナが最も目立つのは果期だろう。ツリバナの果実は直径約1pの球形の刮ハ(さくか)。熟すと5裂し,つややかな朱色の仮種皮に包まれた5個の種子を,さも美味しそうに吊り下げる。(※写真のものは,1つ落下したもよう。)当然,これは野鳥散布を狙ったものだろう。鳥は仮種皮のみを消化し,種子を糞と一緒に散布する。あの薄い仮種皮にどれほどの栄養があるのだろうかと思う。
2009.5.31 岡山県鏡野町
枝先から集散花序を垂れ下げる。花は花弁,萼片が各5個,雄しべが5個,柱頭が1個ある。花弁は透明感のある白を基調に,緑や赤みをうっすらと帯びる。
H15.7.30 岡山県吉備中央町
葉は対生(たいせい)。葉身は卵形から長楕円形で,長さ3〜10p。鋸歯(きょし)は細かくてするどい。本年枝(ほんねんし)は緑色。
H15.7.30 岡山県吉備中央町 2005.11.26 岡山県鏡野町
2011.10.15 岡山県新見市
2005.11.26 岡山県鏡野町 H15.7.30 岡山県吉備中央町
樹皮(じゅひ)は灰色でなめらか。岡山県北部にある「県立森林公園」では,2〜3mに生長した個体が多く見られた。吉備中央町ではこのような木は珍しい。
近縁種のニシキギ(E..alatus)マユミ(E.sieboldianus)などは,花弁や萼片が4個だが,本種は5個ある。
名の由来
清楚な集散花序を垂れ下げることに由来する。
しかし,鮮やかな朱色の仮種皮に包まれた種子が下垂する様は,花以上に美しく,これも花に見立てたのではないかと私は思う。
岡山県情報
岡山県内では北部で多く,中部で普通,南部では少ない。(「岡山県野生生物目録2003年度版」)
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