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上:2005.11.26 岡山県「森林公園」
下段左:2005.11.17 高梁市有漢町(植裁) 下段右:H15.7.6 岡山県「自然保護センター」 |
赤い刮ハ(さくか)は,長く枝に残り美しい。果実は四方形で,4裂すると中から赤い仮種皮をつけた種子が出てくる。
新芽(しんめ)は山菜となるが,種子は有毒で吐き気や腹痛をもよおす。かつては,民間薬として,種子をつぶした成分をシラミとりに用いたらしい。(参考:金園社「毒草100種」中井将善著) |
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H15.6.8 岡山県「自然保護センター」 |
H15.6.8 岡山県「自然保護センター」 |
葉は対生(たいせい)し,縁には細かな鋸歯(きょし)がある。両面とも無毛。若い枝は緑色。 |
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H15.6.13 岡山県吉備高原「21世紀の森」 |
H15.7.22 岡山県加茂川町豊岡上 |
葉にも個性がある。この葉はずいぶんと波うっている。 |
沢沿いの杉の木の根本から,生えていた幼木。高さは50cmぐらいだったが,葉身は16cmもあった。枝には,コルク質の稜(りょう)が4本あり,一瞬ニシキギかと思ったが,マユミの枝には,ふつう4本の稜があるということである。 |
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H17.4.25 岡山県「21世紀の森」 |
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4月中旬。小さなつぼみをつけていた。開花まであと1ヶ月ぐらい。 |
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H15.5.25 岡山県「自然保護センター」 |
2006.5.24 岡山県「21世紀の森」 |
花弁は4個。雄しべは4個。雌しべは,花柱が長いタイプと短いタイプがある。 |
こちらは,花柱が長く,雄しべが短いタイプ。この日,花柱が短いタイプは見つけられなかった。 |
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H16.11.28 岡山県「自然保護センター」 |
2005.11.26 岡山県「森林公園」 |
樹皮(じゅひ)。縦に割れ目ができる。 |
岡山森林公園にあるマユミの大木。樹齢は270年。岡山県も北部には,大木が普通にあるので驚かされる。 |
●見分けるポイント●
- →ニシキギ(E. alatus)
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- →コマユミ(E.alatus f.striatus)
●豆知識●
- 名前の由来は,「弓の材料」
- かつては,弓をつくる材料として用いられたのが,「マユミ」の名の由来と言われる。
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- 岡山県内では,北部に多い
- 岡山県全域で自生が見られるが,南部には少ない。吉備高原でも山中で時折見かけるが,あまり大きなものは見られない。県北では3〜5mのものが普通にあり驚かされる。
- ※参考「岡山県野生生物目録2003岡山」
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです
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