ニレ科ムクノキ属ムクノキ,学名:Aphananthe aspera,かのんの樹木図鑑
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 【ニレ科 ムクノキ属】  Aphananthe aspera
  ムクノキ 
【 椋の木 】   別名 /ムクエノキ,ムク,モク,モクエノキ
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:15〜20m
 ●花期:4〜5月
 ●果期:10月
 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州,沖縄
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑3〉,2001年,P298
(2) 狩山俊吾著,岡山県の樹木図鑑,倉敷市立自然史博物館,2009年
(3) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P312

2007.6.3 岡山県自然保護センター
H15.7.27 岡山県自然保護センター
葉は互生(ごせい)。葉身は長さ4〜10p,基部は広いくさび形か円形,先端は尾状にとがる。縁には大きな鋸歯が並び,側脈(そくみゃく)は鋸歯の先端に達する。
同じニレ科のケヤキやエノキと似た雰囲気があるが,両面に伏毛があり,光沢はなく,手でこすると極めてざらついた感じがする点で区別できる。
H15.8.18 岡山市古京町 H15.7.27 岡山県自然保護センター
ムクノキやエノキは,枝がジグザクに伸びる。(仮軸分枝) 葉の雰囲気は,エノキに似るが,エノキは鋸歯が葉の先端部にしかないが,ムクノキは基部付近まである。
2012.5.13 岡山県加賀郡吉備中央町
雌雄同株。葉の展開と同時に開花する。写真は雄花。新枝の基部に集まってつく。
H15.8.13 岡山県加賀郡吉備中央町 H15.11.15 岡山県倉敷市(植栽)
若い果実。先端には花柱が,基部には花被(かひ)が残っている。 果実は熟すと黒色になり,干し柿のような甘い味がする。
2007.2.25 岡山県「半田山植物園」
灰褐色でなめらか。老木になると,鱗片上にはがれる。
【特集】ケヤキ・エノキ・ムクノキの見分け方
材は淡黄褐色,強靱で建築材に,かつては天秤棒やバットなどの器具材にも用いられた。
ざらざらするムクノキの葉は,かつて,漆器の木地やべっこうの研磨に用いられた。
名の由来
葉がかつて研磨に用いられたことから,むく(=みがく)の木とする説がある。
また,老木では樹皮が薄く剥がれ落ちる(=むける)ことから「剥くの木」とする説もある。
岡山県情報
岡山県内では南部を中心に分布する。
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