ニガキ科ニガキ属ニガキ,学名:Picrasma quassioides Benn.,かのんの樹木図鑑
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 ニガキ科 ニガキ属】  Picrasma quassioides Benn.
  ニ ガ キ 
【 苦木 】   別名 / クボク(苦木)
 ●落葉高木(らくようこうぼく)
 ●高さ:15m
 ●花期:4〜5月 雌雄異株
(しゆういしゅ)
 ●果期:9月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4樹に咲く花離弁花A」(山と渓谷社)P262
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P104
小葉は卵状長楕円形で,長さ4〜8p。基部は葉柄(ようへい)にそってなだらかに細くなり,先端はとがる。縁には細かな鋸歯(きょし)が並ぶ。裏面の脈上にわずかに毛があるが肉眼では分からない。(はじめは裏面には褐色の毛があるらしい。)
2008.8.22 岡山県新見市豊永
2010.6.12 岡山県美咲町 2010.6.12 岡山県美咲町
2010.5.2 岡山県真庭市勝山
葉は奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)で互生(ごせい)。小葉(しょうよう)は,4〜6対ある。
2010.6.3 岡山県真庭市
雌雄別株。本年枝の葉腋から集散花序を出し,黄緑色の花を多数つける。写真は雌花序。雄花序よりも花の数が少ない。
2010.6.3 岡山県真庭市 2010.6.3 岡山県真庭市
雌花序。花柱は1個で先端が4個程度に分かれている。退化した雄しべが4個ある。 これは虫コブと思われる。
2012.6.29 岡山県高梁市川上町
核果(かくか)。緑黒色に熟す。
2010.6.12 岡山県美咲町
H15.11.6 岡山県「21世紀の森」 2008.8.22 岡山県新見市豊永
冬芽は,裸芽(らが)。幼葉には褐色の毛が密生しており,一見してウルシのなかまを思わせる。
2008.8.22 岡山県新見市豊永 2010.5.2 岡山県真庭市勝山
樹皮は灰褐色で,のっぺりとしているが,小さな皮目がある。老木では縦に裂ける。
名の由来
枝や葉に強い苦みがあることに由来する。
別名をクボク(苦木)ともいい,樹皮を乾燥させたものがやはり「苦木(クボク)」と呼ばれ,食欲不振や,消化促進に利用される。
岡山県情報
私の観察不足かも知れないが,吉備高原都市(吉備中央町)周辺では,目にしない。しかし,「岡山県野生生物目録2003年度版」によると,岡山県中部・北部では普通に見られる種であるらしい。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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