ムラサキ科チシャノキ属マルバチシャノキ,学名:Ehretia dicksonii,かのんの樹木図鑑
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 【ムラサキ科 チシャノキ属】  Ehetia dicksoni
  マルバチシャノキ  
【 丸葉萵苣の木 】   別名 / −−
 ●落葉小高木
 ●高さ:7〜9m
 ●花期:3〜7月
 ●果期:7〜11月
 ●分布:本州
(千葉県南部以西),四国,九州,沖縄
参考文献 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社) P336

2011.8.9 高知県立牧野植物園
H15.6.15 岡山県自然保護センター
葉は互生(ごせい)し,縁には浅い鋸歯(きょし)がある。ふれると見かけよりパリッとしている。表面には灰白色の短い剛毛(ごうもう)が散生している。裏面の葉腋(ようえき)には,茶褐色の微毛がある。この株は当初,チシャノキと思っていたが,「岡山県自然保護センター」の研究員の方に見ていただき,マルバチシャノキと同定していただいた。
H15.6.15 岡山県自然保護センター H15.6.15 岡山県自然保護センター
H16.10.28 岡山市「半田山植物園」
今年は元気な葉にお目にかかることができた。表面には剛毛があり,ごわごわ,ざらざらした手触りは一度触ると忘れない。葉縁には不規則な鋸歯が見られる。この写真はかまぼこ状だが,自然保護センターのものは尖っている。成長段階による違いか?
2011.8.9 高知県立牧野植物園
未熟な果実。直径約2pの核果(かくか)。先端には柱頭の痕跡が残る。熟すと黄色になり,生食できるそうだが,私は食べたことがない。
近縁のチシャノキの果実は,直径約5oで,本種よりかなり小さい。
H16.1.4 岡山市「半田山植物園」 H16.1.4 岡山市「半田山植物園」
頂芽(ちょうが)。暗かったのでピントが甘くて残念。 側芽(そくが)。特ちょうのあるU字形の葉痕(ようこん)
2011.8.9 高知県立牧野植物園 H16.1.4 岡山市「半田山植物園」
灰褐色。コルク質が発達する。縦に割れ目がある。
葉はカキノキに似ていると言われるが,カキノキは全縁であることから容易に区別がつく。
同属のチシャノキは,マルバチシャノキに比べて葉も果実もかなり小さい。また,チシャノキの花序は円錐状であるが,マルバチシャノキは散房状である。また,果実は本種の方がかなり大きい。
名の由来
若葉を食べることができ,味がチシャ(レタス)に似ていることからチシャノキの名があると言われている。また,樹皮や葉がカキノキににていることから別名をカキノキダマシともいう。
岡山県情報
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