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葉軸22p,小葉:葉身14〜18p,幅5.5p (05/01/10 岡山市「後楽園」)
樹木観察3年目にしてようやく出会えたムクロジ。残念ながら1月ということで,なんとか枝に残っていた枯れ葉しか採集できなかった。しかし,完全な形の葉が手に入ったのはラッキーだった。
小葉(しょうよう)は左右不相称で,葉軸に左右ずれてつくのが特ちょう。わたしが採集したものでは,小葉(しょうよう)が,7枚ついたものの他,5枚,10枚があった。図鑑によると偶数羽状複葉(うじょうふくよう)ではあるが,小葉の枚数は奇数のものもけっこうありそうだ。 |
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2010.7.15 岡山県高梁市「臥牛山」 |
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2012.6.29 岡山県高梁市川上町 |
枝先に長さ20〜30pの円錐花序をだし,黄緑色の花を多数つける。花は直径4〜5mm。萼片(がくへん),花弁は4〜5個,雄しべは8〜10個。雌雄同株で,1つの花序の中に雄花と雌花がつく。
この日,まだ蕾が多かったが,同時にたくさんの雄花が地面に落下していた。花は次々に開花することで,花序全体の花期を長くしているのか。 |
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2012.7.30 岡山県高梁市川上町 |
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7月下旬,果実はまだ未熟。花はたくさん付いていたが結実しているものはわずか。 |
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2005.09.20 岡山県「宇甘渓」 |
2011.10.21 岡山県高梁市巨瀬町 |
果実は核果(かくか)。
10〜11月に熟すが,熟す前に落下するものも多いようだ。(上写真)
逆に,年を越して4月頃になっても枝に残っている果実も多い。地面に落ちても長らく留まっているところをみると,あまり鳥や動物に食べられることもないようだ。 |
未熟な果実。 |
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2016.11.5 岡山市「後楽園」 |
▲熟した果実。後楽園の入り口には大きなムクロジの木がある。 |
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H17.1.23 岡山県「宇甘渓」 |
H17.1.23 岡山県「宇甘渓」 |
熟して落下した果実。
果皮がしわしわになっている。この果皮にサポニンが多く含まれ,昔は洗濯に用いられたという。 |
核(かく)。この中に種子がある。
核は羽根突きの重りや数珠に利用されることで有名。 |
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2010.7.4 岡山県加賀郡吉備中央町 |
ムクロジの芽生え。右の写真も子葉が残っているところをみると,今年芽生えたものと思われる。 |
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2008.3.5 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 |
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樹皮は灰褐色で滑らかである。古木になると樹皮が剥がれ落ちる。 |
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