【モクレン科 オガタマノキ属】 | Michelia figo | |
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【 唐種招霊 】 別名/トウオガタマ | ||
●常緑小高木 ●高さ:3〜5m ●花期:5〜6月 ●果期:10〜11月 ●分布:中国原産,江戸時代に渡来,庭や神社に植えられる。 |
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参考文献:「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花@」(山と渓谷社)P385 ※1 |
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葉身5.5p,葉柄2o,幅2.5p(上の葉の実測) 葉は互生(ごせい)。特徴のないのが特徴とでもいうような葉。縁は全縁。葉柄は短く2o程度。葉は革質で堅く表面には光沢がある。縁は若干波打っていることが多い。 表面は無毛,裏面は主脈上に黄金色の毛が散生している。また,葉柄には濃い黄金色の毛が密生している。 葉脈は,主脈のみ裏面に隆起する。側脈はあまり目立たない。葉先は丸みを帯びることが多いようだ。 |
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H17.4.29 岡山県「鳴滝森林公園」 | |
辺り一面にバナナににた香りをただよわせる。かなり強烈で,よい香りは通り過ぎているといってもよい。ただ,この日は雨だったからか,顔を近づけてもまったく臭わなかった。 山渓の図鑑(※1)には,”花被片(かひへん)はふつう12個”とあるが,私の観察では,花被片は6個だった。花被片は,お椀状に開き,縁は薄い紅色を帯びる。花の中央の雄しべ群と雌しべ群の間に柄があるのがオガタマノキ属の特徴。 |
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2006.5.20 岡山県「半田山植物園」 | H15.6.3 岡山県「21世紀の森」 |
半田山植物園のカラタネオガタマは,紅色の花をつけていた。紅花の品種のようだ。 | 葉は互生(ごせい)し,全縁(ぜんえん)。 |
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H15.6.3 岡山県「21世紀の森」 | H15.6.3 岡山県「21世紀の森」 |
つぼみには,かっ色の毛がたくさん生えている。 | すでに受粉(じゅふん)が終わったのだろう。花弁や雄しべの集団はすべて落ちて,雌しべの集団だけが長い軸の上に残っている。これが,成熟し集合果(しゅうごうか)にかわっていくとは,にわかに信じがたい。 |
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2005.8.29 岡山県「21世紀の森」 | H15.10.25 岡山県「21世紀の森」 |
未熟な果実。 | 久しぶりに,「21世紀の森」を訪れると,果実(かじつ)がすでに開いて,しゅ色の種子(しゅし)が顔をのぞかせていた。図鑑によると,1この袋果(たいか)に種子が2〜3個入っていると言うことだが,これは1個ずつしか入っていないようだ。生育が悪かったのであろうか? モクレン科の果実は,このように袋果(たいか)があつまった集合果(しゅうごうか)をつけるのが特ちょう。 |
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H15.11.9 岡山県「21世紀の森」 | H16.3.6 岡山市「半田山植物園」 |
冬芽や枝には,褐色の毛が密生している。 | |
![]() ●見分けるポイント● ●豆知識●
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