ミズキ科ミズキ属ミズキ,学名:Cornus controversa,かのんの樹木図鑑
もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!

 【ミズキ科 ミズキ属】  Cornus controversa
    
 【 水木 】   別名 / クルマミズキ(車水木)
 ●落葉高木
 ●高さ:10〜20m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:6〜10月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P648
(2) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

2015.6.6 岡山県立森林公園
2005.05.04 岡山県真庭市蒜山下和山
葉は互生(ごせい)。同属のクマノミズキは,対生(たいせい)のため容易に区別できるが,ミズキもクマノミズキも葉が枝先に集まってつくため,枝先では判断しにくい場合がある。
葉脈
(ようみゃく)が弧を描きながら平行に伸びるのは,ミズキ科に共通した特徴。縁は全縁(ぜんえん)
2005.05.04 岡山県真庭市蒜山下和山
葉の表面は無毛だが,裏面にはT字型の伏毛(ふくもう)がある。 つぼみを付けていた。間もなく花期を迎える。しかし,花期は短く,たまにしか訪れない私はなかなかチャンスに恵まれない。
2005.05.04 岡山県真庭市蒜山下和山
樹皮(じゅひ)は,灰褐色で全体になめらか。私のよく訪れる蒜山ではやや緑色を帯びた樹皮もよく見かける。成長に伴い縦に浅い割れ目ができる。 中央にあるのがミズキ。階段状に枝が伸びた美しい樹形をつくる。
2005.4.8 岡山県真庭市蒜山下和山 2011.11.27 岡山県真庭市蒜山下和山
ミズキの冬芽と葉痕(ようこん)。冬芽は長さ7〜10o。5〜8枚の赤褐色の芽鱗(がりん)に覆われている。表面は無毛,縁に細毛がある。
【ミズキ科の葉見分け方特集】
ミズキの葉は互生,クマノミズキの葉は対生。
・花期はクマノミズキが1ヶ月ほど遅い。
材は辺材,心材ともに白く緻密。しかし,まとまった材として入手しにくいため,「こま」や「こけし」などの小物に用いられることが多い。特に宮城県の「鳴子こけし」には,ミズキの材が多く用いられており,植栽もされているそうだ。
名の由来
樹液が多く,早春に枝を切ると樹液が滴り落ちることから「水木」とされるそうだが,試したことはない。同様の特徴からつけられたものに,サンカクヅル(ブドウ科)の別名「ギョウジャノミズ」やショウベンノキ(ミツバウツギ科)がある。ただ,ショウベンノキについては,臭気のある水なのだそうだ。
岡山県情報
岡山県内では中国山地を中心に北部に分布する。中部から南部では近縁のクマノミズキが多い。
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

もどる ホーム


Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system