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葉身16.5p,葉柄2.5p,幅5.5p (04/12/27)
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2003.2.8 岡山県吉備中央町長田 |
葉は対生(たいせい)し,上部に束生状につく傾向がある。葉身は,卵状長楕円形で長さ8〜25p,基部はくさび形,先端は尖る。縁には粗い鋸歯が並ぶが,基部付近にはあまり見られない。葉柄は表面はくぼみ,葉柄もそれに合わせて上部に溝がある。主脈は裏面に隆起する。質はみずみずしくしなやかで,表面には光沢がある。両面とも無毛。 |
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2007.3.4 岡山県「宇甘渓」 |
核果。長さは1.5〜2p。熟した果実は赤色で美しい光沢がある。花期は12〜5月とたいへん長く,花期にも果実が見られる。赤く熟すからには鳥散布を狙っているのだろうが,野鳥には余り人気はないようだ。
アオキの果実には,しばしば虫えい(虫こぶ)が作られ,アオキミフクレフシという名がつけられている。形成者はアオキミタマバエ。虫えいができた果実は,いびつな形になったり,果期を過ぎても脱落せず,長く枝に残る傾向がある。観察していると,アオキミタマバエに寄生した寄生バチの1種が出てくることもしばしばある。 |
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2003.11.13 岡山県吉備中央町豊岡上 |
2004.1.2 岡山県御津町虎倉 |
冬芽(ふゆめ)。3対の芽鱗で覆われている。 |
花芽の展開の様子。 |
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2010.3.28 岡山県久米郡美咲町西川 |
2004.4.10 岡山県吉備高原 |
雌雄異株(しゆういしゅ)で写真は雄花。花弁は4個で,先端が尖る。雌しべは退化し,4個の雄しべがある。左写真はまだ花粉を出しておらず,右写真はほぼ花粉を出し終えた状態だと思われる。 |
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2005.3.6 岡山県「宇甘渓」 |
2005.4.24 岡山県「大平山」 |
展開し始めた花芽(はなめ・かが)。上部にある茶色いのはすでに開花した花序。 |
総状花序(そうじょうかじょ)を複数出しているので,複総状花序と呼ばれる。 |
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2005.4.25 岡山県「宇甘渓」 |
2006.4.2 広島県「安芸動物園」 |
雌花は,中央に花柱があり,雄しべはない。
雄花に比べ雌花はなかなか見つけられない。考えてみれば,果実のある樹は雌株なわけだが,花のついているものは意外に少ないように感じた。 |
斑入りのアオキの雌花。 |
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2004.1.2 岡山県御津町虎倉 |
2010.1.17 岡山県勝山町 |
葉痕(ようこん) |
スギやヒノキの人工林内でよく見かける。 |
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2010.3.13 岡山県吉備中央町下竹 |
若い樹皮は緑色で,淡褐色の縦の割れ目が目立つ。老木になると灰褐色。 |