ミツバウツギ科ミツバウツギ属ミツバウツギ,学名:Staphylea bumalda,かのんの樹木図鑑
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 【ミツバウツギ科 ミツバウツギ属】  Staphylea bumalda DC.
 ミツバウツギ  
【 三葉空木 】   別名 / コメノキ,コメゴミ
●落葉低木
●高さ:3〜5m
●花期:5月
●果期:9〜11月
●分布:北海道,本州,四国,九州,沖縄
参考文献
1) 「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社)P490
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P86

2007.5.5 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 H16.4.22 岡山県御津町
枝先に白い花の円錐花序をつける。萼片(がくへん),花弁ともに5個あり,いずれも白色。花弁は雄しべに沿うように立ち上がり平開しない。雄しべは5個ある。雌しべは1個で柱頭は2裂して見えるが,観察不足。花には芳香がある。 この時期はほとんど蕾で中に若干開花しそうなものが見られた。吉備高原の山はコバノミツバツツジが最盛期を過ぎ,フジ,ヤマブキ,コバノガマズミなどとともにミツバウツギが山を盛り上げている。
H16.11.13 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
葉は対生で3出複葉。縁には芒状(ぼうじょう)の鋸歯(きょし)が目立つ。葉軸や主脈(しゅみゃく)が赤味を帯びていることも多い。 小葉(しょうよう)のうら面脈上に小さな毛が生えている。また,小葉の付け根にも毛が密生している。
2010.6.12 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
図鑑には“両面とも無毛”(2)“裏面の脈上には毛がある”(1)と書かれているが,毛が密生している葉も目にする。新葉だからか…。
H17.6.8 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 2008.4.5 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
特徴のある刮ハ(さくか)をつける。まだ若い果実。中には空気が入っていて,力をいれるとパチンと割れる。
中の種子はまだ,真っ白だった。
種は明るい褐色でツヤがある。
H16.11.13 岡山県吉備中央町「宇甘渓」 H16.11.13 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
葉の付け根には,赤味を帯びた側芽(そくが)が確認できる。2枚の芽鱗(がりん)に包まれているのがすでに分かる。 根元から分岐したり,株立ち状になり幹は斜上する。近くには3m近いものもあったが,5mにも成長するという。
H16.11.14 岡山県「自然保護センター」 2008.4.13 岡山県吉備中央町「宇甘渓」
樹皮は灰褐色で縦に割れ目が入る。 新葉の展開。すでに蕾がある。
見どころ
名の由来
「ミツバ」は,三出複葉であることから。「ウツギ」は茎の内部が中空であることによる。「ウツギ」と名がつくが,系統分類上はウツギ(ユキノシタ科)とは縁遠い。
岡山県情報
岡山県内では,北部から中部にかけて多く自生する。
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