ミツバウツギ科ゴンズイ属ゴンズイ,学名:Euscaphis japonica,かのんの樹木図鑑
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 ミツバウツギ科 ゴンズイ属】 学名 : Euscaphis japonica Kanitz
  ゴンズイ  
【 権萃 】   別名 / ゴゼノキ
 ●落葉小高木
 ●高さ:3〜8m
 ●花期:5〜6月
 ●果期:9〜11月
 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州
参考文献
高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P492

2005.6.7 岡山県「大平山」
本年枝の先に円錐花序(えんすいかじょ)をつける。花弁も萼片(がくへん)も黄緑色。この写真ですでに開花した状態である。
H16.10.31 岡山県「大平山」 H16.10.31 岡山県「大平山」
樹形は,タラノキやカラスザンショウなどを思わせる。 葉は対生(たいせい)し,奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)。2〜5対の小葉(しょうよう)がある。※写真では4対。
H16.10.31 岡山県「大平山」 H16.10.31 岡山県「大平山」
小葉(しょうよう)は,濃い緑色で光沢がある。葉軸や主脈(しゅみゃく)が赤みを帯びていたが,時期的なものかもしれない。 うら面の様子。主脈(しゅみゃく)上にうっすらと毛が生えているのが分かる。
H16.10.31 岡山県「大平山」 H16.11.27 岡山県 旭町
ふちには芒状(ぼうじょう)の鋸歯(きょし)が目立つ。 落葉も近い…。
2005.6.7 岡山県「大平山」 H17.8.17 岡山県「大平山」
雌しべが1個,雄しべが5個,花弁5個,萼片(がくへん)5個が確認できる。花弁と萼片は同形で平開しない。柱頭(ちゅうとう)は3裂しているが,この写真では分からない。 もうわずかで果実がはじけそう。果皮がパンパンにふくれている。
H17.9.27 岡山県「大平山」
2011.10.21 岡山県高梁市巨瀬町
本年枝の咲きに,円錐状に袋果(たいか)をつける。鮮やかな赤い果皮(かひ)には,黒い光沢のある種子が1個が2個入っており,色のコントラストが美しい。
2006.1.15 岡山県「大和山」 2006.1.15 岡山県「大和山」
この時期まだ枝に果実が残っていた。黒く少し光沢のある種子が1〜2個入っていた。
2006.1.15 岡山県「大和山」
冬芽。赤色で,2〜4個の芽鱗(がりん)で覆われている。
H16.10.31 岡山県「大平山」 H16.11.27 岡山県 旭町
葉は対生(たいせい)。葉腋(ようえき)に,赤い冬芽が見える。まだ成長途中。 直径15pほどに成長した木の樹皮(じゅひ)
岡山県内に自生するミツバウツギ属の樹木
●ミツバウツギ属ミツバウツギ(Staphylea bumalda)
名の由来
ゴンズイという名前は,「役に立たない木」を,役に立たない魚「ゴンズイ」に例えたものという説が有力とされる。ただ,それだけでは,ゴンズイを選んだ根拠がないように思う。私の考えでは,葉の形が魚の「ゴンズイ」に似ているように思う。ゴンズイという魚は岩場などで同じ方向に頭を向けて群れる習性がある。樹木のゴンズイの葉は,そういう群れているゴンズイの様子に非常に似ているように思うのだが,いかがだろうか。一番上の写真をみてほしい。
岡山県情報
岡山県全域に広く分布する。
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