ミカン科サンショウ属サンショウ,学名:Zanthoxylum piperitum,かのんの樹木図鑑
 もどる ホーム ←検索サイトから来られた方は,ホームへおいで下さい!かのんの樹木図鑑,サンショウ,学名:Zanthoxylum piperitum

 ミカン科 サンショウ属】  Zanthoxylum piperitum
  サンショウ 
【 山椒 】   別名 /ハジカミ(薑,椒)
 ●落葉低木(らくようていぼく)
 ●高さ:1〜5m
 ●花期:4〜5月 (雌雄別株)
 ●果期:9〜10月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献
「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社) P252
室井綽・清水美重子著「ほんとうの植物観察2」(地人書館)P92-93

上:2008.10.11 岡山県吉備中央町「21世紀の森」
下左:H15.6.3 岡山県「21世紀の森」 下右:H15.11.16 「自然保護センター」
果実(かじつ)は,2個の分果に分かれる。分果は球形で直径約5mm。裂開前の果実は赤く,裂開すると,中から黒くつやのある種子が顔をのぞかせる。赤い果皮(かひ)には,腺点(せんてん)(窪んだ部分)が多数あり,強烈な刺激がある。
生で口に入れるとしばらく口の中がしびれて感覚がなくなるほど…とにかくスゴイ!種子にはほとんど味がない。
H15.6.3 岡山県吉備高原「21世紀の森」 2005.4.30 岡山県吉備高原
葉は奇数羽状複葉(うじょうふくよう)で互生(ごせい)する。葉軸にはわずかに翼(よく)がある。
葉の表面には,油点があり,芳香性の精油「シトロネラール」を含んでおり,葉をもんだり,たたいたりすれば,強い芳香が漂う。

葉の基部には,とげが対生(たいせい)する。イヌザンショウでは,とげが互生。
雌雄異株(しゆういしゅ)。こちらは雄花序。枝先に円錐花序(えんすいかじょ)を伸ばし,黄色い花を付ける。黄色い葯(やく)の雄しべが目立っている。
H14.12 岡山県「自然保護センター」
幹は,心材が黄色みを帯びている。固くて丈夫でしかも香りがよいことから,最高級のすりこぎや,杖などとして利用価値が高い。
サンショウの刺は,皮層の変形物と考えられている。
刺と葉のつき方 小葉の鋸歯 果実
イヌザンショウ 互生 鋸歯が多い 3個の分果
サンショウ 対生 鋸歯が少ない 2個の分果

●果皮は,ワサビやユズなどと同様に古くから日本を代表する香辛料のひとつ。七味唐辛子や,粉山椒の材料として利用される。若葉は「木の芽」と呼ばれ,日本料理には欠かせない。また,実を挽いた粉はウナギの蒲焼きに用いられる。
名の由来
椒(はじかみ)とは,サンショウの古名。ショウガやコショウなど,辛い植物を指す古い呼び名だそうだ。
岡山県情報
岡山県全域に分布する。
メール(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

もどる ホーム


かのんの樹木図鑑 渓舟の昆虫図鑑

Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.

inserted by FC2 system