ミカン科ミヤマシキミ属ミヤマシキミ,学名:Skimmia japonica,かのんの樹木図鑑
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 ミカン科 ミヤマシキミ属】 学名 : Skimmia japonica
  ミヤマシキミ  
【 深山樒 】   別名 / −−
 ●常緑低木
 ●高さ:1〜1.5m
 ●花期:4〜5月 (雌雄別株)
 ●果期:12〜2月
 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P238
(2) 中井将善著,「気を付けよう!特捜100種」,金園社

2012.1.2 岡山市御津河内「徳蔵神社の社叢」
照葉樹林内で見つけた。いつもツルシキミか,ミヤマシキミか,はたまたシキミの幼木かと迷ってしまう。茎が直立している点,倒卵状長楕円形の葉の形などからミヤマシキミと判断した。
H16.11.4 岡山県「本宮山」 H16.11.4 岡山県「本宮山」
幹は立ち上がる。ツルシキミは幹の基部が地面を這うのが特徴。 つぼみがたくさんついていた。花期は4〜5月なのでやや早いような気もするが…
H16.11.4 岡山県「本宮山」 H16.11.4 岡山県「本宮山」
葉は革質で光沢がある。この写真では見えないが葉柄は,赤みを帯びている。 表から見ても,油点が分かる。
H16.11.4 岡山県「本宮山」 2007.1.27 福岡市動植物園
葉裏は葉脈が見えないほどのっぺりとしている。 核果。球形で赤く熟す。
H16.12.18 岡山県倉敷市 H16.12.18 岡山県倉敷市
倉敷市の庭園でみつけた。図鑑で調べると庭木としても多用されるという。 本宮山でみたものよりも幅が広い。葉柄は赤紫色を帯びていて,クロガネモチを思わせる。
H16.12.18 岡山県倉敷市 H16.12.18 岡山県倉敷市
裏面の様子。葉柄の赤紫が主脈まで至っている。緑白色で油点が多数見える。 4月頃の開花に向けてつぼみを付けていた。枝先に円錐花序(えんすいかじょ)を付ける。
2006.3.21 岡山県倉敷市
果実がひとつだけ残っていた。花はまだつぼみ。開花は4月頃。
近縁ではないのだが,コショウノキ(ジンチョウゲ科)シキミ(シキミ科)の幼木とは雰囲気が似ており紛らわしい。

右写真はコショウノキであるが,「ツルシキミ」と表示されていた。

近縁なのは,ミヤマシキミの変種ツルシキミ(S. japonica f. repens)。葉,花,果実はミヤマシキミと同様で,幹の基部が地表を這い,先が斜上するというところで区別する。
葉や果実にアルカロイド(シキミアニン)という猛毒を含み,特に葉には多い。かつては,頭痛やめまいなどの民間薬として利用されたり,煎じた汁を虫下しに用いたとのこと(1)
類縁のツルシキミアルカロイド(ジクタミン)を含み,毒性はやや弱いとのこと
(2)
名の由来
深山に生育するシキミの意味。革質のしなやかな葉や葉に独特の臭気があるところがシキミと似ている。ただし,分類上はシキミはシキミ科で,ミヤマシキミはミカン科で全くの別種。花や果実はまったく異なるし,葉の臭気も異なる。
岡山県情報
岡山県内では中部の吉備高原を中心に広く分布する。
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