マツブサ科サネカズラ属サネカズラ(ビナンカズラ),学名:Kadsura japonica,かのんの樹木図鑑
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 マツブサ科 サネカズラ属】 学名 :Kadsura japonica
 
【真葛,実葛】
 別名/ビナンカズラ(美男葛),トロロカズラ,サナカズラ
 英名/Kadsura
 ●常緑つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:8月 (雌雄異株または雌雄同株)
 ●果期:11月
 ●分布:本州(関東地方以西),四国,九州,沖縄
参考文献
1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花」P390
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P79

葉身10p,葉柄1.5p,幅3.5p  (04/12/27)
季節にもよるのだろうが,裏面は赤紫色のまだらになっていた。葉は互生
(ごせい),葉身は楕円形または卵形,長さ5〜13p。縁には,鋸歯がある。ただし,ほとんど鋸歯の目立たないものから,写真のように鋭い鋸歯をもつものまで変異が大きい。
主脈は裏面に隆起する。両面とも無毛で手触りはなめし革のよう。
2005.11.13 岡山県「宇甘渓」 2005.11.13 岡山県「宇甘渓」
葉は革質で光沢がある。葉脈はあまり目立たない。両面とも無毛。葉柄(ようへい)や主脈(しゅみゃく)が赤紫色にそまることが多い。 葉柄は紫色を帯びている。主脈だけが隆起しているが側脈(そくみゃく)は余り目立たない。
H15.10.19 岡山県吉備高原都市 H16.1.4 岡山市「半田山植物園」
吉備高原都市内で見つけたもの。葉が固く,鋸歯もほとんど目立たない。
H16.1.4 岡山市「半田山植物園」 H15.10.19 岡山県吉備高原都市
直径2〜3pの,球形の集合果(しゅうごうか)をつける。 受粉がうまくいかなかったのか…吉備高原都市のものはほとんどがこのような状態だった。
H16.1.2 岡山県御津町虎倉
集合果のひとつをつぶしてみた。種子はふつう2個から5個入っている。
H16.1.4 岡山市「半田山植物園」 2010.2.22 岡山市北区下足守
冬芽と葉痕(ようこん)。複数の芽鱗(がりん)に包まれている。維管束痕は3個確認できる。
H16.1.4 岡山市「半田山植物園」 H16.11.13 岡山県「宇甘渓」
樹皮(じゅひ)は,赤味を帯び,たてに割れ目が見える。 蔓は,「左上巻き」。他の樹木に絡みついて上を目指す。
見どころ
かつてはモクレン科に含まれた。
→サネカズラの幼木
名の由来
サネカズラが正式和名として用いられるが,ビナンカズラの名もよく流通している。
ビナンカズラは,漢字では「美男葛」と書く。これは,かつてこの茎の煮汁から整髪料をつくったことによる。
岡山県情報
低山の森や林縁に自生。朝鮮半島南部,台湾,中国大陸中南部にも分布。
岡山県内では,南部から中部にかけて多い。
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