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  【マツ科 モミ属】   Abies homolepis
  ウラジロモミ 
【 樅 】   別名 / モミソ
●常緑高木
●高さ:20m
●花期:6月 (雌雄同株)
●球果:10月
●分布:本州(福島県〜中部地方,紀伊半島),四国 日本固有種
参考文献:「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社) P574
葉身1〜2p,幅2o (05/01/08)
葉の表は光沢があり濃い緑色。裏面は,2本の白い気孔帯(きこうたい)がよく目立つ。なによりも特ちょうは,先端が小さく2裂する点。同属のモミはもっと大きく2裂する。
本年枝(ほんねんし)は,明るい黄土色で,光沢があり無毛。モミは黒っぽい毛に覆われている。
H16.2.11 岡山県笠岡市「カブトガニ博物館」 H16.2.11 岡山県笠岡市「カブトガニ博物館」
カブトガニ博物館にあったものは,まだ高さ50cmほどの幼木。プレートには「モミ」とあったがウラジロモミのように思われる。 冬芽はヤニに包まれている。ふつうのモミでは,このようなヤニはない。
H16.2.11 岡山県笠岡市「カブトガニ博物館」 H17.1.8 岡山県「21世紀の森」
葉裏には白い気孔帯(きこうたい)が2本目立つ。葉枕は発達しない。 若い枝では,葉先が2裂するが,よく見ないと気付かないほど。モミはもっとはっきりと2裂する。
H16.2.11 岡山県笠岡市「カブトガニ博物館」
若い枝も無毛で,深い溝が目立つ。
ふつうのモミでは,溝はなく,毛が目立つ。
H16.3.13 岡山県「牧場の館」 H16.3.13 岡山県「牧場の館」
こちらは,旭町の「牧場の館」に植裁されていた成木。こちらも「モミ」と表記されていたが,ウラジロモミではないだろうか? この通り,葉の裏は白い気孔帯(きこうたい)が目立つ。葉先は丸く,先端がややへこんでおり,葉は堅いがにぎっても痛くない。
H16.3.13 岡山県「牧場の館」 H16.3.13 岡山県「牧場の館」
枝が横に張りだしてなかなか美しい樹形。クリスマスツリーとして人気があるのもうなずける。 枝は,対生(たいせい)につく。
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」
若い木の幹は,樹皮(じゅひ)は皮がむけたようにがさがさしている。

●見分けるポイント●

  モミ(A.firma)との区別 (右写真がモミ→)
  1. ウラジロモミの若い枝は,無毛で深い溝が目立つが,モミは溝はなく,毛が目立つ。
  2. ウラジロモミの冬芽はヤニに包まれているが,モミではヤニがない。
  3. ウラジロモミの方が葉裏の白い気孔帯(きこうたい)が目立つ。
   くらべてみよう!モミとウラジロモミ



●備忘録●
  1. 上の写真は,笠岡市のカブトガニ博物館に植裁されていた幼木。下の写真は,旭町の「牧場の館」に植裁されていた成木。名札には「モミ」とあったが,上記の見分けるポイントなどから,総合的に考えると,「ウラジロモミ」に近いように思われる。



メール(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです

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