マツ科ツガ属ツガ,学名:Tsuga sieboldii,かのんの樹木図鑑
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 マツ科 ツガ属】   Tsuga sieboldii
  ツ  ガ 
【 栂 】 別名/ トガ,ツガマツ  英名/Japanese Hemloke
●常緑高木
●高さ:20〜30m
●花期:2〜4月
●球果:8〜10月
●分布:本州(福島県以西),四国,九州
参考図書
(1)
「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物」(山と渓谷社)P608
(2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P435
(3) 千葉喬三監修,山陽新聞社,岡山の樹木,1989年
(4) 深津正,小林義雄著,木の名の由来,東京書籍,1993年
H17.1.8 岡山県「21世紀の森」
2010.3.10 岡山県高梁市近似
同じ枝においても,葉の長さは4o〜1.5pとばらつきがある。幅は葉の長さにかかわらずどれも2o程度。葉の先端はわずかに凹むか,あるいは円形,触れても痛くない。
裏面には2本の白い気孔帯
(きこうたい)が明瞭に見える。
1枚1枚の葉に,短いながらも葉柄があるのは,ツガやコメツガの特ちょう。
2010.1.27 岡山県高梁市「大平山」 2010.1.27 岡山県高梁市「大平山」
2010.1.27 岡山県高梁市「大平山」
2011.11.23 岡山市「半田山植物園」
2005.11.27 岡山市「半田山植物園」 H16.1.4 岡山市「半田山植物園」
球果(きゅうか)。長さ2〜3cmの卵形。枝先から下向きに付く。初めは緑紫色で,熟すと淡褐色になる。種子には翼(よく)があり,風により散布される。
2010.3.10 岡山県高梁市近似 H17.1.8 岡山県「21世紀の森」
このような球果が樹下にあれば,モミではなくツガ。おそらく湿度が高いため種鱗が閉じているのだろう。あるいは,成熟する前に落下したのか。 冬芽。芽鱗(がりん)に包まれる。芽鱗の縁には褐色の毛がある。大きさは3o程度。(写真は見えやすくするため,脇の葉を数枚取り除いている。)コメツガよりも若干とがる。
2010.3.10 岡山県高梁市近似
高さはひざ丈,幹の直径1〜2pの幼木。葉の特徴からツガであることは一目で分かる。やはり,ここでもモミと混生していた。
2010.3.10 岡山県高梁市近似
樹皮は赤褐色〜灰褐色。成長とともに網目状〜縦方向に粗く裂ける。
幹は直立し,樹高は30mにも達するため,葉を手にとって観察できない場合が多い。特にモミと混生することが多く,樹皮や樹形が似ているため判断に迷うことがある(慣れれば樹皮での判断が可能)。
私は,樹下の落ち葉と球果を頼りにすることが多い。ツガの方が葉が小さく,球果はモミのようにばらけない。
ツガ属には,日本国内には,本種とコメツガの2種が自生する。コメツガの分布域はツガよりも標高が高く,岡山県にはコメツガは自生しない。四国では,剣山や石鎚山,東赤石山,白髪山などごく一部に分布する(2)。コメツガはツガにくらべて,葉の大きさが均一で,やや小さい。また,ツガは若枝に光沢があるのに対して,コメツガは褐色の毛があり光沢はない。

北米西岸に生育するアメリカツガは,樹高70mに達する大木で,ベイツガ(米栂)と呼ばれ,建材として輸入されている
(2)
材はやや堅く,心材は褐色で木目が明瞭。建築材,船舶材,家具材,楽器材として利用される(1)(2)
樹皮にはタンニンが含まれ,漁網の染料に利用された
(2)
名の由来
葉に長短があり,それぞれが継ぎ合っている様から,「つがふ(つがう)」が語源とする説がある(4)
岡山県情報
全国的にみれば,ツガは,モミとともに,冷温帯下部から暖温帯上部のいわゆる中間温帯林を代表する樹木である。
岡山県では,主に中部の山地にやや稀に自生する
(3)。しかし,モミに比べると明らかに見かけることは少ない。モミと混生してモミ・ツガ林を形成しているところもあるが,モミは山腹,ツガは尾根筋に生育する傾向がある。
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