マツ科マツ属アカマツ,学名:Pinus densiflora,かのんの樹木図鑑
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 【マツ科 マツ属】  Pinus densiflora
  アカマツ  
【 赤松 】   別名 /メマツ(雌松),オンナマツ(女松)
 ●常緑高木
 ●高さ:25m
 ●花期:4〜5月  雌雄同株(しゆうどうしゅ)
 ●果期:翌年10月ごろ
 ●分布:北海道(南部),本州,四国,九州
参考文献:「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」(山と渓谷社)P558

H15.12.28 岡山県「21世紀の森」 H15.10.12 岡山県自然保護センター
吉備高原といえばアカマツというぐらい,アカマツ林が発達している。 アカマツ林の地面をよく見ると,幼木がいたるところで見られる。
2006.12.3 岡山県吉備中央町
松葉の基部にある灰褐色の部分は,短枝(たんし)。アカマツは短枝から2個ずつの葉を出すので,2葉松と言われる。落葉も短枝もろともする。この点はクロマツも同じ。
H15.10.12 岡山県自然保護センター H16.2.8 岡山県自然保護センター
冬芽(ふゆめ)は赤褐色。クロマツは灰褐色。 クロマツよりも鱗片が反りかえる傾向にあるらしい。昨年できたと思われる小さな球果(きゅうか)が見られた。
2005.5.23 岡山県高梁市有漢町
まだ未熟な雄花。
2006.5.7 岡山県自然保護センター
アカマツは雌雄同株(しゆうどうしゅ),つまり,1つの株に雄花と雌花がつく。左が雄花,新枝の基部に多数つく。右が雌花,こちらは新枝の先端に2〜3個つく。
2005.11.30 岡山県高梁市有漢町 2006.12.3 岡山県吉備中央町
アカマツの球果(きゅうか)。花期は4〜5月だが,成熟するのは翌年の秋になる。従って,これは昨年の春に受粉したことになる。
鱗片は,乾燥した日には開き,湿度の高い日には閉じる。
種子には,翼(よく)があり,風の力を借りて散布される。湿り気を得ると,翼は種子から切り離される。
H16.12.11岡山県吉備中央町 2006.12.3 岡山県吉備中央町
 吉備高原の住宅地によく見かける風景。これは自然に生えてきたアカマツである。
 放置された家の庭は,ほとんど人手が入らない上,乾燥している。ススキやメリケンカルカヤの間から,次第にアカマツが頭を出してくる。
2006.12.3 岡山県吉備中央町 H17.1.8 岡山県「21世紀の森」
マツグミ(ヤドリギ科マツグミ属)に寄生されたアカマツもしばしば見かける。 樹皮は赤味を帯びる。これがアカマツの名の由来。

●見分けるポイント●

  1. アカマツは,クロマツ(P.thunbergiiよりも,葉が細く短い。葉先にふれても,あまりいたくない。
     
  2. 冬芽が,赤褐色で,先がそりかえる。クロマツは灰褐色。
     
  3. 樹皮は,赤っぽい色。
●豆知識●
  1. アカマツの葉は細くて短いため,メマツ(雌松)といわれる。対して,クロマツは葉が太く長いことから,オマツ(雄松)といわれる。

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