マタタビ科マタタビ属サルナシ,学名:Actinidia arguta,かのんの樹木図鑑
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 マタタビ科 マタタビ属】  Actinidia arguta Planch. 
  サルナシ 
【 猿梨 】   別名 /シラクチカズラ,シラクチヅル,コクワ(小桑)
 ●半常緑つる性木本
 ●高さ:−−
 ●花期:5〜7月
 ●果期:10〜11月
 ●分布:北海道,本州,四国,九州
参考文献:「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」(山と渓谷社) P164

2010.7.15 岡山県高梁市「臥牛山」
2005.8.21 岡山県「大平山」
H15.11.4 岡山県吉備中央町豊岡上 H15.11.4 岡山県吉備中央町豊岡上
この日初めてサルナシを見た。残念がら果実は見られなかった。
葉は,互生(ごせい)し厚い革質。縁には細かく鋭い鋸歯(きょし)がある。
うら面の脈上には,固い毛が生えているが,この写真では見られない。個体差なのでしょうか?
葉柄(ようへい)は,赤味をおびることが多い。
上:2005.8.21 岡山県「大平山」,下:2007.9.23 岡山県立森林公園
若い液果。10〜11月に緑黄色に熟す。中身はキウイフルーツさながら。あじは酸味と甘味があり,生食の他に果実酒になる。
2005.11.13 岡山県「大平山」 2006.6.13 岡山県吉備中央町
冬芽は隆起した葉枕(ようちん)に隠れている。
マタタビは,冬芽の先端がのぞくのが違い。
2007.10.14 岡山県立森林公園 2009.5.31 岡山県鏡野町
強靱なサルナシのツルがブナの幹に食い込む。

●見分けるポイント●
  1. 同属のマタタビや,ミヤママタタビと似ているが,それらに比べると,明らかに葉に厚みがあり革質である。
     
  2. また,うら面の脈上には,サルナシは太くて固い毛が生えるが,マタタビは柔らかい毛が生える。
●備 考●
  1. 果実の中身はキウイフルーツを小さくしたような感じで,生食や果実酒ができる。
     
  2. ツルは強靱で粘りがあり腐りにくく,様々な用途に使われる。四国徳島県の「祖谷のかずら橋」は主にサルナシのツルで作られている。
    (右写真)サルナシのツルでブランコをして遊ぶ。
     
  3. 名前は,“猿が食べる梨”の意味だろう。しかし,分類上はナシはバラ科で本種はマタタビ科なので,系統分類上は全く異なる仲間。

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