マンサク科フウ属タイワンフウ，学名：Liquidambar formosana

マンサク科フウ属タイワンフウ，学名：Liquidambar formosana，かのんの樹木図鑑
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【マンサク科　フウ属】	Liquidambar　formosana

【　楓（台湾楓）　】　　別名／タイワンフウ，サンカクバフウ
●落葉高木 ●高さ：20～25ｍ（日本で生育した場合） ●花期：４月　雌雄同株（しゆうどうしゅ） ●果期：10～11月 ●分布：中国中南部・台湾原産　（江戸時代に渡来）
参考文献・高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑４〉，2001年，P30


2011.8.27 岡山県加賀郡吉備中央町上野（植栽）

H15.6.3　岡山県旭町（植裁）	H14.12.15　岡山市「総合スポーツ公園」（植裁）
葉は互生（ごせい）。葉身は長さ12～22㎝で，掌状に３つに裂ける。縁には鋭い鋸歯が並ぶ。表面は無毛。葉柄（ようへい）は５～10㎝。紅葉が美しく街路樹や公園樹として好まれる。

2006.4.24　岡山県「池田動物園」（植裁）	2006.4.24　岡山県「池田動物園」（植裁）
雌雄同株（しゆうどうしゅ），つまり１つの株に雄花と雌花の両方がつく。これは雌花序。	雄花序。樹下にたくさん落ちていたもの。花弁はなく目立たない。

2005.11.27　岡山市「運動公園」	H16.1.18　岡山市「子供の森公園」
蒴果（さくか）が多数集まった集合果（しゅうごうか）。翼（よく）のある長さ７～９㎜の種子を多数ばらまく。わたしの観察では，タイワンフウの方がアメリカフウよりも果期が１ヶ月ほどおそいようだった。

2005.11.19　岡山県吉備中央町（植裁）	H16.3.20　岡山市「子供の森公園」（植裁）
主幹がはっきりとしており，円錐形の美しい樹形となる。紅葉の美しさとあいまって公園樹，街路樹に利用されたり，工場の敷地などに植えられたりする。樹高が高くなるため一般の家庭に植えられることは少ない。	３月，まだまだ果実はたくさん残っていた。カワラヒワが果実を盛んについばんでいた。おそらく中の種子を食べているのだろう。

H14.12.15　岡山市「総合スポーツ公園」
灰褐色から黒褐色。縦に割れ目ができる。

・近縁のモミジバフウ（L. styraciflua）は，北米原産で葉が掌状に５中裂する。

・近縁ではないが，カエデのなかまと間違えられやすい。しかし，カエデのなかまは，必ず葉が対生するが，本種は互生なので容易に区別できる。

台湾原産のフウ（楓）の意味。日本で見られるフウ属の樹木は，タイワンフウとモミジバフウの２種のみで，いずれも外国産である。単にフウという場合は，タイワンフウを指すのが普通である。

岡山県内には自生しないが，公園樹，街路樹としてしばしば利用される。また，工場の敷地にもよく植えられている。逸出した個体を見たことはない。

（注）作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので，まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです