マンサク科マルバノキ属マルバノキ

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【マンサク科　マルバノキ属】	Disanthus cercidifolius Maxim.

【　丸葉の木　】　　　別名　／　ベニマンサク
●落葉低木 ●高さ：２～４ｍ ●花期：10～11月 ●果期：翌年秋 ●分布：本州（中部地方，近畿地方，広島県），四国（高知県）　日本固有
参考文献：「山渓ハンディ図鑑３　樹に咲く花　」（山と渓谷社）　p27


2007.10.27　岡山県立森林公園
葉は互生（ごせい）で，卵円形～卵心形。縁は全縁（ぜんえん）。葉柄は赤味を帯び，長さは３㎝程度のものから，７㎝に至るものまで差が大きく，効率よく日光を受けられるように工夫されている。両面とも無毛で，裏は灰緑色。秋には真っ赤に紅葉し美しく映える様子が，別名ベニマンサクの由来であろう。

2007.10.27　岡山県立森林公園
10～11月の落葉の時期に，濃い紅色の花をつける。葉腋（ようえき）から短い枝を出し，２個の花が背中合わせについている。花弁は５個。写真の花はまだ葯（やく）から花粉が出ていない。

2007.10.27　岡山県立森林公園	2009.5.31 岡山県鏡野町
蒴果（さくか）。秋に開花し，翌年の秋に熟す。２裂し，中からツヤのある黒い種子を４つ出す。

2009.5.31 岡山県鏡野町	2009.5.31 岡山県鏡野町


H16.1.4　岡山市「半田山植物園」	2009.5.31 岡山県鏡野町
樹皮（じゅひ）の様子。灰褐色でしわが目立つ。	若い木の樹皮。横長の皮目がある。

H17.2.11　岡山市「半田山植物園」	H16.1.4　岡山市「半田山植物園」
	冬芽の様子。これは，葉芽（はめ・ようが）。
●備　考● 岡山県RDBでは，絶滅危惧種に指定されている。同県内では，中部から北部の自然林，二次林，植林，岩角地に局所的に自生する。（「岡山県野生生物目録2003年度版」）平成16年には，岡山県条例により指定希少野生動植物に指定され，盗掘，盗伐に対して罰則が設けられた。（注）作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので，まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです