マンサク科イスノキ属イスノキ,学名:Distylium racemosum,by.かのんの樹木図鑑
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 マンサク科 イスノキ属】 学名 : Distylium racemosum
 イスノキ
【柞の木,柞,蚊母樹】別名/ヒョンノキ,ヒョウノキ,ユスノキ,ユシノキ 
 ●常緑高木
 ●高さ:20m
 ●花期:4〜5月 (ふつう雌雄同株)
 ●果期:10月
 ●分布:本州(静岡県以西),四国,九州,沖縄
参考文献
1) 山と渓谷社「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花」P28
2) 松井宏光,「葉で引く四国の樹木観察図鑑」(高知新聞社)P377

2005.5.14 岡山県「龍ノ口グリーンシャワー公園」
葉は互生(ごせい)。葉身は長楕円形,基部はくさび形で,先端は尖る。縁は全縁(ぜんえん)。革質で,表面には光沢がある。両面とも無毛。葉柄は短い。あまり特徴のない葉。
2005.5.14 岡山県「龍ノ口グリーンシャワー公園」
虫えいのできた葉。イスノキハタマフシという名がついている。形成者は,ヤノイスアブラムシ
参考図書(文一総合出版『虫こぶハンドブック』薄葉重著)
2011.5.4 愛媛県砥部町 2010.1.31 和歌山県白浜町
冬芽は,褐色の星状毛(せいじょうもう)に覆われる。
2011.5.4 愛媛県砥部町
円錐花序(えんすいかじょ)の上部に両性花(りょうせいか),下部に雄花がつく。柱頭は紅色で,2裂し湾曲している。雄しべの葯(やく)も紅色を帯びるが,写真はすでに花粉を出し終えているためか,色あせている。褐色の星状毛におおわれている。
2010.3.19  岡山県真庭市湯原
果実は長さ約1.5pの卵形で,黄褐色の毛が密生する。熟すと2裂し,先端には柱頭が残る。
2005.5.14 岡山県「龍ノ口グリーンシャワー公園」
イスオオムネアブラによる虫えいか?
イスノフシアブラムシ,イスノアキアブラムシ,モンゼンイスアブラムシなど各種のアブラムシによって,様々な形状の虫えいが作られる。
参考図書(文一総合出版『虫こぶハンドブック』薄葉重著)
2005.5.14 岡山県「龍ノ口」 2010.1.31 和歌山県白浜町
樹皮(じゅひ)は,暗褐色でなめらか。
見どころ
・葉は革質で全縁,両面とも無毛,あまり特徴のない葉。しかし,虫えいが頻繁に作られるので手がかりになる。
・葉腋から円錐花序を出し,小さな花を付ける。雄しべは赤褐色で先が2裂する。
・果実は,長さ1.5cmの卵形で,10月頃熟す。表面には黄褐色の毛が密生。熟すと2裂し,長楕円形の種子を出す。
名の由来
イスノキの語源は不明。別名のヒョンノキは,虫えいの穴に息を吹き込んだときに出る音に由来すると言われる。
岡山県情報
照葉樹林内に自生し,沿岸部に多い。朝鮮半島,台湾,中国大陸にも分布。
岡山県には自生の記録はない。植栽を時に目にする。
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