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2005.3.20 岡山県「21世紀の森」 |
一冬越した3月。今だに多くの豆果(とうか)が枝についたまま残っている。図鑑によると果期は10月ということだから,およそ半年近く経過しても枝に残していることになる。 |
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2005.3.20 岡山県「21世紀の森」 |
しかし,枝をよく見てみると上の写真のように,ぼろぼろの豆果も多く見られた。一見こわれていないような豆果も手に取ってみると,種子は残っていなかった。
しかし,足元を見ると,落ちている豆果もかなりあった。
ネムノキは,フジのように鞘が激しくはじいて種子を少しでも遠くへ飛ばそうという工夫はしていない。ネムノキの豆果は,フジのように固くて強い鞘ではなく,薄くて軽いことに特徴があるように思う。ネムノキはできるだけ長く枝に残して,しっかりと乾燥させ,軽くする。そして,少々の風では放さず,ものすごい強風によって,種子をできるだけ遠くに散布しようとしているのではないだろうか。
同じような視点で考えると,シンジュ(ニワウルシ)なども,春先まで翼(よく)のついた果実を枝に残しているのを思い出す。その他にも,探せばいろいろ見つかるかも知れない。 |
(注)作者は専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです
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