マメ科マメ亜科ナツフジ属ナツフジ,学名:Millettia japonica,かのんの樹木図鑑
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 マメ科 マメ亜科 ナツフジ属】  Millettia japonica
 ナツフジ  
【 夏藤 】   別名/ ドヨウフジ(土用藤)
 ●つる性落葉木本
 ●高さ:−−
 ●花期:7〜8月
 ●果期:10〜11月
 ●分布:本州(関東地方南部以西),四国,九州  *日本固有種
参考文献
(1) 高橋秀男・勝山輝男監修『樹に咲く花』山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑4〉,2001年,P98
(2) 松井宏光,葉で引く四国の樹木観察図鑑,高知新聞社,2002年,P57
(3) 岡山県編,岡山県野生生物目録2009,岡山県生活環境部自然環境課,2009年

H16.7.18 岡山県「自然保護センター」 H16.7.18 岡山県「自然保護センター」
奇数羽状複葉(うじょうふくよう)。小葉(しょうよう)は4〜8対。(写真は5対) 小葉は全縁(ぜんえん)で両面とも無毛。葉軸の上面には浅い溝がある。これは,フジやヤマフジにも見られる。
H16.7.18 岡山県「自然保護センター」 H16.7.18 岡山県「自然保護センター」
うら面の様子。ほとんど無毛だが,若干毛が散生していることもあるようだ。
H15.7.27 岡山県「自然保護センター」 2006.7.9 岡山県「自然保護センター」
側弁を下げると,雄しべと雌しべが露出する。蝶形花(ちょうけいか)は主にハチの仲間を対象とした花の作りをしている。
H16.11.28 岡山県「自然保護センター」 H16.11.28 岡山県「自然保護センター」
2012.11.25 岡山県総社市見延
長さ10〜15pの豆果(とうか)をつける。フジ,ヤマフジよりも細長い。
また,フジやヤマフジは短毛が密生しているのに対して,ナツフジは無毛。種子は直径が6〜8o。フジやヤマフジが直径1p以上あるのに比べるとかなり小さい。表面には独特の筋が見える。
豆果は熟すと音を立てて弾け,種子を飛ばす。
ツル 花の色 葉の長さ 小葉の数 小葉の長さ 葉裏
フジ 左上巻 うす紫色 20-30p 5〜9対 4〜10p 毛が少ない
ヤマフジ 右上巻 うす紫色 15-25p 4〜6対 4〜7p 毛が密生
ナツフジ 左上巻 白色 10-25p 4〜8対 2〜6p 無毛
名の由来
花期が夏なのでナツフジ(夏藤),別名のドヨウフジは,夏の「土用」の頃(立秋直前)に咲くことによる。
岡山県情報
岡山県全域に広く分布する。北部ではやや少ない。
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