【マメ科 マメ亜科 イタチハギ属】 | Amorpha fruticosa | |
【 鼬萩 】 別名/クロバナエンジュ | ||
●落葉低木(らくようていぼく) ●高さ:2〜5m ●花期:5〜6月 ●果期:9〜10月 ●分布:北アメリカ原産(大正時代に渡来) |
||
参考文献「山渓ハンディ図鑑4 樹に咲く花 離弁花A」(山と渓谷社)P110 ※1 |
2008.6.1 岡山県吉備中央町 葉は奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)。5〜10対の小葉(しょうよう)がある。小葉の先端には,針状の突起物がある。葉軸にはわずかに稜がみられる。葉の下面には腺点がある。 |
|
2008.6.1 岡山県吉備高原 | |
株立ち状になり旺盛に枝を伸ばす。痩せ地にも強い先駆種(フロンティア種)で,斜面の土砂流出防止に利用される。毎年,草刈りが行われる攪乱地で先駆種としての本領を発揮している。 | |
2008.6.1 岡山県吉備高原 | 2005.6.9 岡山県吉備高原 |
暗紫色の小さな花をたくさんつけた穂状花序(すいじょうかじょ)を枝先から伸ばす。和名は長い花穂(かすい)をイタチの尾に見立てたという説がある。また,葉の様子がエンジュ(マメ科)に似ていることから,クロバナエンジュとも呼ばれる。 | 花弁は,旗弁(きべん)のみで,翼弁(よくべん)と竜骨弁(りゅうこつべん)は退化している。 明るい紫色の花糸(かし)と,黄色の葯(やく)が目立つ。 |
2008.6.1 岡山県吉備高原 | |
暗紫色の花は地味に見えるが,たくさんのミツバチが訪れていた。昆虫の目からはどのように見えているのだろうか。 | |
H15.6.6 岡山県吉備高原 | H16.6.13 岡山県「自然保護センター」 |
H16.6.13 岡山県「自然保護センター」 | 2005.12.25 岡山県吉備中央町 |
ごく若い果実(かじつ)。 | 落葉後の枝に残っていた豆果(とうか)。 表面にイボ状の突起がある。 |
2008.6.1 岡山県吉備高原 | 2008.6.1 岡山県吉備高原 |
昨年の豆果(とうか)が冬を越してもまだ多く枝に残っている。図鑑(※1)には,種子は1つとあるが,私の観察では2個のものも多かった。種子は長さ約4o,淡い褐色でつるりとしている。 裂開しないが,どのようにして種子散布をしているのだろうか。 |
樹皮(じゅひ)は,やや緑がかり,縦方向に波状の筋がある。皮目が目立つ。 |
●備 考●
(注)作者は樹木の専門家ではありません。あくまで趣味のページですので,まちがった情報もあるかもしれません。まちがいを発見された場合ご一報いただければ幸いです |
Copyright(C) 2003.9- Kanon All Rights Reserved.